どうされたいか、言ってごらん？ (ページ7)

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耳元で感じる雅紀さんの吐息で
体中からゾクゾクッという不思議な感覚が襲ってきた

雅紀さんの低くて色っぽい声にドキドキしたのか、はたまた雅紀さんが恐ろしくて震えてるのか

自分でもわからかいけれど、

なんかゾクゾクってした。

普段、肌と肌が触れそうなほどの至近距離に男の人がいることは無い

だからかな。

雅紀さんの顔が少し離れた後でもドキドキは収まらなくて。

雅紀さんのせいでドキドキが止まらないのを嫌がるどころか

むしろそのドキドキを欲してる自分がいる

ホストという仕事をしていて女の子の扱いに手慣れてるのは承知してた

けど、やっぱり恐ろしい仕事だなって。

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雅紀「俺ね、お客さんには満足して帰ってもらいたいの」

左手にお酒を、右手は私の肩を。

足を組んでソファーに凭れてる雅紀さんに釣られて私も凭れ掛かってる状態

肩を抱いてる右手で私の頭をサーッと優しく撫でた

『っ』

雅紀「本当の姿って、そう簡単に初めての人には見せられないってわかってるけどさぁ。俺はAちゃんと打ち解けたいって本当に思ってるんだけどな」

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雅紀「Aちゃんは俺と打ち解けたいって思わないのかな？」

さっきから何度も何度も雅紀さんの手が私の頭を優しく撫でてくる

雅紀さんの指が髪の毛を通ってく感覚がしてくるし。

おかげで心臓は爆発寸前

雅紀「俺はAちゃんが望むならいつだって本気出してやっても、いいんだよ？」

『えっ？…ほ、ほんき？』

雅紀「うん。ここの店ね、なんでもアリだから」

『それってどういう…』

"意味ですか？" って言い終わる前に雅紀さんが察して

雅紀「まあ、例えば最後までってのも場合によっちゃあ、あるってこと」

『さいご…まで…？』

もう1度聞き返したらニヤッと不気味に笑った雅紀さん。

えっ・・・

何今の笑い・・・

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