どうされたいか、言ってごらん？ (ページ18)

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どんな味？

酔うと気分よくなるってほんと？

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彼はその後もそう聞いてきた。

そんな事聞かなくったって知ってるくせに。

カズくんは私をからかってるみたいだ

『…からかうのもいい加減にして。そんなに飲みたいなら隠れて飲めばいいでしょ』

和也「じゃあ、最初っから "未成年で酒飲むな" って注意しないでもらえます？」

『…っ』

カズくんは近くを通る店員さんを引き止めて耳元で何かを言ってる

そしてその後店員さんが「了解です」って感じで去って行ったのを見て

あー。お酒頼んだんだろうな。

って思った

店側も彼が未成年だって知ってるはずなのにお酒出すなんて・・・

どうかしてる

そう思っても言えるはずが無い

『お酒ほどほどにね』

彼に怯えてるくせにまた彼に余計な一言を言ってしまう私がどうかしてる

『…ごめんなさい。今の聞かなかったことにして。飲みたい時は飲んでね

払うのは私だけど……

いっぱい飲んでもわたしが払ってあげるからお説教みたいなおばさんみたいな発言する私を怒らないで…？』

怯える私にニヤリと満足気に笑う年下の小悪魔。

しばらくすると女性店員がトレーにお酒の入ったコップをテーブルに置いた

カズくんは女性店員にペコッと小さくおじぎするだけでそれを手に取って飲もうとしない

『……飲まないの？』

和也「俺、酒癖悪いみたいなんだよね」

『……え？』

和也「前に初めて飲んだ時、いっぱい飲んじゃって。

隣にいた女の子にキスしちゃったらしいんだよ」

「その時の事全く覚えてないけどね」って言って笑った彼は

和也「だから、おばさんにキスしちゃったらごめんね？」

そう言うと、

本当に17歳？って疑うほど大人にもまけない飲みっぷり

さきほど運ばれてきたお酒を一気に飲んで。

唖然とする私に余裕な表情。

和也「おばさんも飲めば？そんで酔っちゃいなよ」

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