どうされたいか、言ってごらん？ (ページ17)

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また「おばさんさ」って言って怒るのかな。

なんて身構える

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和也「俺も飲んじゃおっかな」

あれ？

普通の声。普通のトーン。

怒られるのかと勝手に怯えてた私。

年下に怯えるなんて馬鹿よね・・・

ふう。っと息を吐いて

『…飲むって？』

彼の方を向く

和也「なんだか俺も飲みたい気分」

・・・それって

お酒のこと・・・？

『ダメよ！カズくんまだ未成年でしょ！』

言ってから、しまった！と気づく。

もう遅い・・・。

和也「ねえ、おばさんいい加減お説教やめてよ」

前を向いたまま言う

そしてジュースを一口ゴクリ。

『…っ。だって、本当の事じゃない…警察に捕まったらどうするのよ』

和也「おばさんがお酒美味しそうに飲んでたから、俺も味知りたくて」

『……どうせ、隠れて飲んでるんでしょ』

私の言葉にカズくんの口角がニヤリと上がったのが見えた

それからゆっくり顔をこちらに向ける

和也「飲んだことないよ？

俺、こう見えて結構法律には忠実だから(笑)」

嘘。

そんなの嘘。

なんとなくだけどそんな気がした

彼は未成年でお酒飲んでる

お酒の味だって知ってる

ホストをしてて飲まないわけないじゃない

年上の私を舐めるんじゃないわよ！

『…嘘つき。飲んでるんでしょ』

和也「嘘じゃないもん。俺、酒の味知りたい。

どんな味すんの？」

興味津々な目で聞いてくる彼はどこか子供っぽくて。

やっぱりまだ17歳の高校生なんだって実感する

けれど、未成年でイケナイ夜の仕事してることには変わりない

今の時間だって深夜過ぎてる

『…っ』

そんな子供みたいな可愛い目で私を見ないでよ・・・

そう思いながら彼と目を合わせる

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