どうされたいか、言ってごらん？ (ページ11)

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雅紀さんが入れてくれたお酒でミサキは来た時よりもっと酔ってる

ミサキ「ね～えまぁくん」

甘い声を出して雅紀さんに寄りかかるミサキ

雅紀「んー？どしたの」

それに答える雅紀さんの声も甘い。

ミサキ「ミサキはぁ、まぁくんがぁ、だぁいすきっ！！うふふっ」

雅紀「大好きなの？うーわ！俺嬉しいな！」

雅紀さんに抱きついて甘えるミサキの頭を優しく撫でる雅紀さんの表情は優しい

2人の雰囲気があまりに良くて。

置いてけぼりの私は一人寂しくお酒を一口。

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ミサキは男を扱うのが昔から上手だった

可愛いしスタイル良いしで、モテてた

一方の私はミサキと比べれば可愛くない

そんな私がミサキの隣にいたから男子の注目はいつもミサキにいってた

ミサキはきっとこのお店に初めて来た時からすぐに打ち解けられてたんだろう

初めて来て緊張して何も話せない私と違って。

ミサキとは年同じだし、同じ学生時代を歩んで来たのにこの差はなに？

横目でチラッと2人の様子を見ればイチャイチャしていて

『…はぁ』

なんだか悲しくなってきた

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"一緒に楽しもっか"

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確か雅紀さんはそう言ってくれたはずなのに。

雅紀さんもミサキの相手に夢中でつまらない私なんて放置気味

っていうか！完全放置！

ひどいよ雅紀さん……(泣)

もう、私だけ帰ろうかな。

なんてぱっと出口の方を見たらこの店の従業員であろう人と目が合った

その人は黒のスーツを羽織って中に着てるシャツは胸元が開いていた

遠くからでも「あ、この人ホスト店員だ」ってわかる

その人がなぜか、私の方に向かって歩いてくる

そして。

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？「相葉さん、こんな可愛い子放ったらかしにしちゃダメでしょ？」

「ねえ？」って、まるで前から私と友達みたいに聞いて

当たり前に私の隣にすとんと座った

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