鼠娘 ページ5
ルパン「……で、その娘が新しい"鼠小僧"?」
A「小僧じゃないよ!
って言っても、南本が許してくれないの。
折角、予告状作ったのにさ」
そう言ってAが一枚のカードを投げ渡すと、それを見たルパンと次元は口元を歪ませた
○o。. .。o○ ○o。. .。o○
⊂(^(工)^)⊃ 予 告 状 ⊂(^(工)^)⊃
今夜、有名な絵を盗みに行きます☆
chu- 鼠っ子〜 より
○o。. .。o○ ○o。. .。o○
次元「これは… 」
ルパン「んぅ〜…… まぁ、現代チックな感じ?」
困った二人に再度、恭しく頭を下げると
南本と呼ばれた老人はため息をつきながら口を開いた
南本「先代がお亡くなりになり、次期"鼠小僧"になられるA様ですが このような状態です。
お恥ずかしい限りですが、
天下に名高い ルパンの名をもつ ルパン三世様に何卒 盗賊の美学を教えて頂きたいと……」
A「別にいらないって言ってんのに!」
南本「ですが、お嬢様……」
ルパン「まぁまぁ、本人の気持ちも考えて…」
A「"格下"に習うことなんかないもん!」
南本「お嬢様!」
ルパン「ぬぁにぃ?」
おもむろにポケットをごそごそさせると、Aは不満気にルパンに向かって投げつける
ルパン「おっと…… って、ん?」
受け取ったライターを見て、ルパンは自身の胸元をまさぐる
次元「おいおい…」
ルパン「こりゃあ
…… " まだまだ "だな」
次元「!」
A「は?」
ニッコリと笑いながら、ルパンは手元からストラップを取り出す
A「!」
それを見たAは急いで鞄を探ると、携帯を取り出しストラップを確認して目を丸くする
ルパン「画面、見てみな?」
そう促されて画面を開くと、
『ライターを盗る時は重さの変化に注意』
とメモ欄が写った
南本「お嬢様……」
A「〜っ…… 嫌ったら、嫌!」
そう言って跳んだと思うと、Aは一瞬で姿を消す
次元「ほぉ〜」
ルパン「逃げ足は中々って事かな」
南本は再び大きなため息をつくと
空になった湯飲みにお茶を継ぎ足すのだった…
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作者名:哺乳類 | 作成日時:2019年2月5日 17時