無能、国外逃亡してきま～す☆【d!】 (ページ5)

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4　あっぶねぇなぁ！？ページ5

ドタドタと廊下を走る音が聞こえた

おそらくカノンの悲鳴を聞きつけ会議室にいた幹部たちが駆けつけてきているのだろう

ka「ｯ～痛いよ～」

カノンは自分で刺しておいて痛さで泣いている

私を貶めたいならもっと別の方法があったと思うがな

というか、メスって腕に刺せるものなのか？

メスは片刃だから普通刺せないと思うのだがなぁ

そんなことを考えていると私の背後にある扉が開いた

勢いをつけて開けやがったから私の頭に思い切りぶつかりそうになった

よけていなかったらおそらく気絶していたと思う

危ない…

国王「カノンどうした！？」

一番初めに声を上げたのは国王さんだった

まぁ娘が叫んでるわけだしな

国王「なっ、なんで腕から血が出ているんだ！」

気づきましたか

ていうか国王さんさぁ、血の匂いしなかった？

扉を開ける前に

ka「お父さん…あのね、Aさんがね、カノンの腕にメス刺してきたの！お前なんかこの軍にいらないって！ひどいよぉ…」

一人称が自分の名前になってる

とっさに出てしまったのだろうな

きっとこれまでお嬢様のような暮らしをしてきて

本当に何故軍に入ってきたのだろうか

国王「それは本当か！？」

ka「本当だよ…カノンは嘘つかないよ？お父さんカノンのこと信じてくれないの？」

少し狂気を感じるな

ある意味怖い

国王「し、信じてないわけないじゃないか！アイル、カノンを医務室に連れて行ってくれ！」

親でも少し怖く感じたか

というか逃げたよな

駆けつけた幹部の中にいたアイルがカノンを連れていく

さて、私への質問が始まりそうだな