五月雨オネスティー ページ9
ユウside
Aさんがユニーク魔法を発動させると辺り一面に眩しいほどの光が広がり、それと同時にリドル寮長を縛り付けるような鎖があらわれた
が、その鎖は光に触れると弾けるように消えていく
そして全ての鎖が消えると、支えるものを失ったリドル寮長はぐらりとその場に倒れ込んだ
咄嗟にトレイ先輩に抱えられたリドル寮長はしばらくして目を覚ますと今まで溜め込んでいた思いを、不満を、欲を涙と共に吐露した
その後はなんやかんやあってエースの提案で何でもない日のパーティをやり直すことになったのだが
エ｢はぁ…めっちゃ疲れたんだけど…
今から片付けとか無理なんだけど！！｣
リ｢それは申し訳なく思うけど…｣
たしかにみんな疲労困憊と言わんばかりの表情を浮かべている
『でしたら私が癒して差し上げましょうか？』
｢｢｢｢えっ？？｣｣｣｣
ケ｢え？どういうこと？
Aくんがお茶でも淹れてくれるの？｣
そんな訳ないだろうと思いながらも、ケイト先輩がそう言いたくなるのもわからなくはない
『いえ、私のユニーク魔法を使おうかと』
ユ｢でもAさんのユニーク魔法って…あ！そういう事か！
リドル寮長にみんなを癒すよう命令してもらうんですね！｣
僕頭が冴えてるかも！と自信満々に行ったのだが静かに顔を横に振られてしまった
『まぁ、説明するより体験してもらった方が分かりやすいかもしれませんね
"誘うは昼下の微睡み
花々香れば心また華やぐ
貴方に癒しのひと時を
歌うように紡がれた魔法に呼応するように荒れ果てた庭園に薔薇の花が咲き乱れた
『おや、ちょうどよかった
これで庭園の片付けが少し楽になりましたね』
薔薇の華やかな香りが鼻の奥を通り抜け身体中を巡ると、先程まで溜まっていた疲労が嘘かのように身体が軽くなった
エ｢すげぇ！めっちゃ身体が軽い！！｣
グ｢身体の傷も綺麗さっぱり消えたんだゾ！！！｣
感動している彼ら横目にAさんを見るとリドル寮長に怒られていた
なんで教えてくれなかったのか、疲れてるのにユニーク魔法を連発するのはどうなのかと
『すみません…リドルの言う通り少し疲れてしまったので先に失礼してもよろしいでしょうか？』
さすがに今回の件での一番の功労者を引き止める人は誰もおらず、Aさんは足早に寮とは"反対"方向へ歩き出したのだが…
この時誰一人Aさんの異変に気づくことはなかった
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白(プロフ) - あくもんさん» 感想ありがとうございます！返信遅くなってしまいすみません…🙇♂️そう言って頂けると本当嬉しくってとても励みになります！！あくもんさんにもっと好きになっていただけるよう頑張って夢を膨らませていこう思います！笑 (2022年4月5日 21時) (
レス) id: f203a5e0bf (このIDを非表示/違反報告)
あくもん(プロフ) - めっちゃ好きです。ほんともう、結婚してほしいです((すみません…これからも御身体には気をつけて頑張ってください！！！応援してます！ (2022年3月29日 15時) (レス) @page6 id: cfb31e7c1d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白 | 作成日時：2022年3月9日 18時
