【ツイステ】紅き薔薇に忠誠を-2-【男主】

思索サイング ページ19

ハーツラビュル寮にて



とりあえず今日起きたことを簡単に整理しよう


まず、トレイさんの怪我

これは生徒たちから聞いた"有力選手の不慮の事故"が大きく関わっていると思われ

話を聞く限り、皆そろって"勝手に身体が動いた"といった

この学校には様々なユニーク魔法を持つ生徒がおり
独自に調べたものだが"相手の身体を意のままに動かす"
というユニーク魔法を持つ生徒はとても限られている


その限られている中でも大半の場合
相手の身体を乗っ取るには一度触れていなければいけなかったり、何かしらの魔法具などの媒体を必要とすることがある


しかし事故当時の証言にはそのような動作は見られなかった


つまり遠距離でユニーク魔法を発動させ、精密な操作が行える生徒に絞られる


私の知る限りそのようにユニーク魔法を扱うことが出来る優秀な生徒は





───── サバナクロー寮 ラギー・ブッチ ───






ただ1人である



それにジェイド達とのお茶会で少しカマかけてみたが
彼らは否定することなく、むしろ肯定するかのような…
そんな怪しい反応を見せた


つまりは私の推測は間違っていない可能性が高い


ふぅ…と大きな溜息を着く



『この事実をリドルたちに伝えてもいいんだろうけど…』



ふと最近のリドルの行動を思い返す


寮の規則は緩めずとも、相手の理由をよく聞くようになったし、寮生と談話室で話をしていたのも見た



またリドルに対して緊張を抱く寮生も少なくは無いが
リドルは今、自分自身の力で立ち上がろうとしている



『それを邪魔するのは無粋だよね』



まぁ、本人がどう思っているかは分からなしい
勝手に結論づけたような気もしなくもないが…


とりあえず明日からはラギーの行動を警戒すると共に


この前の錬金術で作らせてもらった魔法反射のタイピンを携帯するようにしよう






何はともあれ






『今年のマジフト大会は忙しくなりそうだ』




私は二度溜息をつくのだった

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