検索窓
今日:2 hit、昨日:14 hit、合計:13,968 hit

衝突アウトサイダー ページ17

ーサバナクロー寮にてー


ラ「レオナさん、お疲れッス!お夜食持ってきたッスよ!
ついでに一仕事こなしてきたッス」

レ「あぁ、お前は気が利くな ラギー」


ラギーはレオナに意気揚々と報告を行う


彼らの思想の根底は"弱肉強食"
かの百獣の王が望んだような平和は望んでいない


自らの目的のためには手段を選ばない
それが最も彼ららしき生き方だ



しかしどこにでも輪を乱すもの…反乱分子がいるようで…


ラ「ところでレオナさん
次の獲物はどの寮の誰にしましょうか?」

レ「人の話をこそこそ立ち聞きしている狼なんてのはどうだ?」

ラ「えっ?」

レ「いるんだろ、1年坊。
そんなにでけぇ耳して立ち聞きとは趣味が悪いぜ」

ジャ「………」


レオナの呼び掛けに答え姿を表したのは一年のジャック・ハウル
正義感の強い生徒だ


まぁ、尤もここでは不要なものなのだが…


彼の目的は他でもない
ここ最近起きている事件の真相を確かめることだ


ジャ「理由が知りたい
あんたたちは、何故こんなことをする?」


実直なその質問

レオナは何も知らない哀れな孤狼にことの本末を
まるで昔話をするかのように教えた

レ「なるほど…、寝物語をご所望か
いいぜ、話してやるよ」

優勝常連だった我が寮が負けたこと

多くのもの達の未来が閉ざされたこと

彼らのためにも屈辱を果たさなければいけないこと

でもこれらは全て綺麗事を言っているに過ぎない


愚かにもジャックは反論する

ジャ「だからって、あんな闇討ちみてえな卑怯な真似をするのは、間違ってる!」

確かに間違っているのかもしれない

でもここはNRCで、ここは飢えた獣の溜まり場だ

レ「頭を使って獲物を追い込むのは狩りの基本だ
卑怯でもなんでもねぇ、そうだろ?」

ラ「シシシッ! この学園は弱肉強食
イイコちゃんなだけじゃ生き残れねぇってことッスよ」

いくら反論しようが彼らには犬っころがキャンキャンと吠えているようにしか聞こえないだろう

1人の力が強くとも数には勝てない

今のジャックにできることはほぼゼロに等しいのだ

レ「失せろ。明日の朝日が拝みたいならな」


すごすごと部屋を後にするジャック


危険分子はそうそうに排除するが吉

しかしジャックに能力があるのも確か

今は彼の動向を探ることで話は片付いたようだ




レ「チッ、あの1年坊…兄貴みてぇなこと言いやがって」




誰もが抱く劣情

それは本人だけにしか分からない











どこかでポトリとインクの垂れるような音がした

作者より→←真夜中エンカウント



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (54 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
235人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - あくもんさん» 感想ありがとうございます!返信遅くなってしまいすみません…🙇‍♂️そう言って頂けると本当嬉しくってとても励みになります!!あくもんさんにもっと好きになっていただけるよう頑張って夢を膨らませていこう思います!笑 (2022年4月5日 21時) (レス) id: f203a5e0bf (このIDを非表示/違反報告)
あくもん(プロフ) - めっちゃ好きです。ほんともう、結婚してほしいです((すみません…これからも御身体には気をつけて頑張ってください!!!応援してます! (2022年3月29日 15時) (レス) @page6 id: cfb31e7c1d (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2022年3月9日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。