検索窓
今日:25 hit、昨日:20 hit、合計:77,433 hit

マネージャーとして ページ3

翌日。
朝から剣持さんとの久しぶりの打ち合わせなので、前から確保しておいた小さな会議室を軽く綺麗にしておく。

室温を調節して、換気もしてやった。

資料も準備し終えてやることがなくなった私の元に剣持さんから、そろそろ到着するという内容の連絡が届く。

打ち合わせの後は伏見ガクさんと事務所でオフコラボの予定なのでもしかしたら一緒に来るかもしれない。

彼一人なら別にどうでも良いのだが、他のライバーと共に来る可能性があるなら出迎えた方がいいな。

会議室を出てエレベーターに乗り込み、1階のエントランスホールまで向かう。

出入口から少し距離をとった所で立ち止まり、目当ての姿が見えるのを待つ。

しばらくすると見覚えのある人影が見え、自動ドアを通ってやって来た。


『おはようございます、剣持さん』


会釈をして、彼と目を合わせる。

剣持さんは私の姿を確認すると、ほんの少し頬を緩ませた。


剣「芦戸さんおはようございます。珍しいですね、わざわざ出迎えに来てくれたんですか?」

『いえ…』

伏「あ!芦戸さんだ!おはようございます!」


私が言葉を濁すと剣持さんの後ろからひょこっと、人懐っこそうな顔が見えた。

私は無表情から、笑顔へと瞬時に切り替えた。


『伏見さんおはようございます!ご一緒だったんですね!』

剣「いや知ってただろ絶対」

『はい?』

剣「なんでもないです」


やっぱり出迎えにきて正解だった、危ない危ない。

すると、伏見さんの後ろからまたもう一人男性がやって来るのが見えた。

伏見さんのマネージャーの吉田さんだ。私の2年先輩。少しほんわかとした印象の持ち主だ。


『吉田さんお疲れ様です。もしかして車で?』

吉「Aちゃんお疲れ様、車で2人を送って来たんだ〜」

『うちの剣持までお世話させて頂いたとは、わざわざすみません』

剣「ちょっと、子供みたいな扱いしないでくださいよ」

『未成年なんてまだまだ子供でしょう』


担当ライバーが他ライバーのマネージャーの世話になるなんて、私の配慮が行き届いてなかったな。反省しないと。

何故か拗ねた様子の剣持さんを連れて、途中まで伏見さん達と共に会議室へと向かった。

・→←芦戸というマネージャー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (372 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1238人がお気に入り
設定タグ:2j3j , knmt , knmc
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

クロセ(プロフ) - 初めましてですみませんが、我慢できないので書かせてください!てぇてぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!……失礼しました! (2022年10月15日 21時) (レス) @page8 id: c80b4d78c0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコドーナツ(プロフ) - めっちゃ面白いです〜!ここから関係性がどう変わっていくか楽しみです!更新頑張ってください! (2022年8月10日 0時) (レス) id: 915577a7d1 (このIDを非表示/違反報告)
白米(プロフ) - 芦戸さんのキャラめっちゃ好きです!すごく面白いです!更新頑張ってください! (2022年2月21日 0時) (レス) @page4 id: 28dea4d994 (このIDを非表示/違反報告)
ko - 関係性が死ぬほど好みすぎるんです 更新頑張ってください! (2022年2月19日 9時) (レス) @page4 id: 11d340d3ce (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:銃狐 | 作成日時:2022年2月16日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。