マネージャーが塩対応【2j3j】【knmc】

芦戸というマネージャー ページ2

家で一人、事務所から持ち帰った仕事を淡々と片す。

私がマネージャーを務めさせてもらっている、うちの所属ライバー剣持刀也についてのものがほとんどだが。

ちょうど配信している様子だったのでBGM代わりに適当に流す。


『今日も雑談枠か…』


マネージャーといっても、配信日全てを全部把握しているわけではないので見れる時にはできるだけ見るという体制をとっている。

彼のことだから何か問題を起こすような発言はしないと信じてはいるが。


『よし、多分これで大丈夫』


後１ヶ月程の彼のスケジュールを組み終え、一通り確認し、保存する。

早めにスケジュールを送信したいところだが、今は大丈夫だろうか。

チラッと配信画面を見る。

ちょうど話題がそろそろ切り替わるタイミングらしく、彼がモニターでリスナーのコメントを確認しているところだった。

今なら大丈夫だろ。

タンッとエンターキーを押して、彼へ諸々のデータを送信した。


剣「ん？」


画面内の彼が少し反応を示した。

コメント欄はそんな彼に対して何があったかを問いかける内容のもので溢れ出す。


剣「あぁ、マネージャーからでした。お仕事のやつなんで何も怪しくないですよ」


逆に怪しくなるぞ。

後半部分の説明はいらなかったはずだけどな。


剣「芦戸さんね、僕のマネージャー。仕事は出来るんですけど僕に対してだけめっちゃ塩対応の人ね」


私に関してはもっといらないだろ。

剣持さんの発言で、私に関するコメントが多くなる。


剣「“美人ですか？”……うーん、まぁ整っている方だとは思いますよ僕は」

『……ふんっ』


まさか私が聞いてるとは思ってないんだろうな。

私と対面している時はそんなこと言わないくせに。

まぁ私も彼とはそこまで話をしたいと思わないからな。生意気な高校生、仕事相手くらいにしか思ってないし。

そのあとの彼から、「いつもありがとうございます」という返事が返ってきたのを区切りにさっさとベットへ潜り込んだ。

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