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リ「君がAだね。エース達からよく話は聞いてるよ」
パーティーに招待され、寮長に挨拶しに行くと、入学式の時に見つけたあの小さい子だった。
改めて見ても可愛いな。
ト「女の子っていうのは聞いてたが、本当だったとはな」
エ「まぁ寮長より小さいしね」
リ「首をはねても良いんだよ?エース」
エ「すんません」
エースは自分んとこの寮長にもこんな態度なのか。
リ「うちの寮生とも仲良くしてもらっているし、何かあればハーツラビュルを頼ると良い。出来る限り力は貸そう」
『ありがとうございます』
ケ「あーっ!知らない子がいる!」
突然大声が聞こえて、思わず振り返る。
『げ…』
そこには、関わりたくないと思っていたチャラ男がいた。
リ「ケイト、お客様がいるんだよ。静かにしておくれ」
ケ「君、噂の新入生でしょ?女の子なんだよね!あ、オレ3年のケイト・ダイヤモンド。けーくんって呼んでね!」
『ぇ…あの、え…?』
マシンガントークについていけず、混乱する。
この人、ガチのチャラ男だ。
ケ「君、名前は!」
『A…です』
リ「こらケイト!あまり怖がらせないでおくれ」
リドルさんの声にピタッと止まるチャラ男。
ケ「あはは〜ごめんねぇ?」
『い、いえ』
謝ったとしても!
私の中での順位では!
お前はもう最下位だ!
『大丈夫です、気にしないので』
無意識に、目を逸らした。
その時チャラ男がなんか言ったような気がしたが、気のせいだろう。
ケ「こんなことした直後で悪いんだけどさ、連絡先交換しない?」
マジで、その強い精神はどこから来るんだよ。
ケ「これからはちゃんと仲良くしましょ〜ってことで」
少し弱々しく笑った顔が、本当に困っているように見えた。
困るくらいなら最初から言わなきゃいいだろ。
『まぁ、良いですよ』
ケ「マジで!?」
『マジなので、静かにしてください』
私の慈悲深い精神に感謝してくださいね?
エ「先輩ズルい!俺らもまだなのに!」
『そうだっけ?』
エ「そうだよ!」
デ「俺達とも連絡先交換してくれ」
『えー』
エーデュースとリドルさん達の元へ向かう時に見たチャラ男の顔は、どこか嬉しそうだった。
…気がする。
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ありす - ケイト推しなんですが!とてもいい作品で今まで見てきた作品の中で1番ケイトがケイトしていて凄かったです!ケイトの少し内気?なところとか書かれていて作者様はすごくこの作品に力を入れられたんだなと思いました!これからも頑張ってください!!!!!! (2021年11月26日 22時) (レス) @page47 id: 189a76a90f (このIDを非表示/違反報告)
何処にでもいるただの馬鹿(プロフ) - コメント失礼します。このような神作品を読めてめちゃ嬉しいです(●´▽`●)オープンチャットに入らさせていただきます<(_ _)> (2021年7月7日 22時) (レス) id: ec2dc24a29 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - オワー?!!!久しぶりにこんな素敵な作品に出会いました〜;ありがとうございます;; (2021年6月25日 21時) (レス) id: 01d4ee8d39 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - 今更ですが、全て読ませていただきました…!すごく素敵な作品に、心が浄化されました(笑)こんな神作品を紡いでくださり、本当にありがとうございました。 (2021年3月14日 22時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
ST80879379(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります (2020年10月29日 23時) (レス) id: 0af497960d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:銃狐 | 作成日時:2020年8月4日 0時