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目を開ければ3台の車が並んで走っていた、
窓を全開に空けて風を感じていれば外にはヨハネの四騎士が居なくなったことにより人が外に出てきていた。
車の屋根の上に座って何かを話しているミカエラと優一郎
ミ「Aちゃんもおいでよ」
『えー、落ちたら怖いからやだ』
上から覗き込むようにAを見ているミカエラにAはぷいっと顔を逸らすと
ガチャ
『え、』
全開に開いていた窓から手を伸ばし車のロックを解除したかと思えばドアを開いてAの腕を掴む優一郎
『ちょちょちょ、優ちゃん?!!やめて!?死ぬよ!?』
ニヤニヤと笑う優一郎にお構い無しにと腕を引っ張られれば自然と上半身は車の外へと投げ出される
さすがに危険だと思ったAは急いでシートベルトに手を伸ばすが時すでに遅し、タッグで企むミカエラにも上半身を引っ張られれば2人によって車の屋根の上へと連れこられるのは一瞬だった
『危ないって!バカ!』
ミ「Aちゃんが来ないのが悪いー」
優「そーだぞー」
『こういう時ばかりほーんと仲良くなるよね2人とも!!』
屋根の上へと連れてこられたAはドカッと2人の間に座る
優「うおっ!落ちる落ちる!」
ミ「優ちゃんもうちょっとそっちいって!!落ちる!」
3人で並んで座るには狭すぎる屋根上に両サイドの2人は落ちそうになりお互い真ん中にいるAへと抱きつく
ミ「あ、Aちゃんに抱きつかないでよ!優ちゃん!」
優「あん?!これは仕方ねぇーだろ!押すなっ!」
抱きつく優一郎を離そうと押すミカエラと耐える優一郎に
『っぷあははは、』
と声を上げてAが笑う
声を上げて笑うAにミカエラも優一郎も顔を見合せて一緒に笑い始める
『はぁ、ほんと2人といると楽しい』
優「俺も」
ミ「…僕も」
そして『よいしょ』と言いながら腰をあげればミカエラの足の間へと腰を下ろし、その場へと座れば驚いたのか目をぱちぱちと瞬きをするミカエラ
『これで優ちゃんもミカも落ちないね』
ミ「…っほんと、そういうとこだよ」
優「あはは、ほんとだな」
『?
よく分からないけどミカは私が落ちないように支えてよね』
ミ「はいはい、お嬢様」
そういえば、ミカエラはAの腰へと腕を回しギュッと抱きついてはAの肩へと自分の顎を乗せた
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イソギンチャク - 供給有難うございます。大事に読みます。 (1月13日 4時) (レス) id: e64298633c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 月 | 作成日時:2023年12月31日 21時