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ミカエラが血を吸い終われば2人は顔を見合わせる
いつの間にか生えていた羽も納まり金色に輝いていた瞳も元の色に戻っていた
ミ「これ着て」
羽により穴の空いた服を着るAにミカエラが自身の上着を着せる
『ありがとう』
どちらからともなく目を合わせる2人
次第に雰囲気は変わりミカエラはAのぷっくりとした桃色の唇に自身の唇を当てる
『んっ…』
すくい上げるように何度も唇と唇を合わせるミカエラにAは段々と呼吸が乱れていく
『ん、ミカ…っ』
何度も角度を変えて唇を当てるミカエラに逃げ腰になるもその腰を掴んだまま自分に引き寄せられる
頭も後頭部から抑えられ逃げ場を無くされる
『ミ…カっ、ま…!』
止まらないミカエラに待ってと言おうとすればその唇の合間を縫ってミカエラの舌が侵入する
『…んっ!あ…』
自分の声とは思えない声にAは顔を赤くする
歯列をなぞり逃げ惑うAの舌を追いかけ絡める
そして彼女の1番弱いところを何度も何度も責め続ければ
2人の繋がる口からはどちらのかも分からない透明な液体が溢れ落ちる
今迄で一番と言ってもいいほど長く責めるミカエラにAは次第に立っているのもやっとで足がガクガクと震え出す
ミ「…ん、」
やっとの思いでミカエラが唇を離したときにはAの顔は真っ赤でやっと入ってくる酸素に肩を揺らしながら呼吸を整える
ミカエラはというと呼吸は乱れていないものの今までしていた事が脳裏に浮かび次第に赤く顔を染める
それでも、彼女が今自分のせいで呼吸を乱していて顔を赤らめていると思えば優越感で心が満たされた
ミ「大丈夫…?」
『バカ…手加減してよ』
ミ「っ…!」
顔を赤らめ薄く涙を浮かべる彼女が下から見上げて見つめてくる
それがどれだけ男を誘うものなのかも知らずに
また彼女をいじめたくなる気持ちを抑え、彼女の腰を抱いて
室内へと戻っていく
ミ「(こんな顔を深夜とかいう男に見られれば、あいつだって僕と同じ気持ちになるだろ
Aちゃんは僕のものだ、絶対に誰にも渡さない
グレンにも…優ちゃんにも渡さない)」
家族である優一郎にさえもAは渡さないと
昔からずっとある独占欲は吸血鬼になっても変わらず、
いや更に強くなっていた。
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イソギンチャク - 供給有難うございます。大事に読みます。 (1月13日 4時) (レス) id: e64298633c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊 月 | 作成日時:2023年12月31日 21時