ずっと… 【終わりのセラフ】6 (ページ2)

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『ミカそれ…』

ミ｢…Aちゃん？｣

『…そうだよ、さっきはごめんね』

ミ｢…もうやめて、本当に心配したんだから｣

Aをキツく抱きしめるミカエラ

フェ｢あーそれ天使から出てきたナイフ
僕のだからこっちにくれるかなー？｣

2人の空間に悪気もなく入ってくるフェリドはミカエラの持つ天使から出てきた十字架のナイフを指さす

ミ｢やらないといったら？｣

フェ｢僕の方が強いから無理矢理服をはぎ取っていじめないでくださいーって言わせちゃうぞ｣

『…』

ミ｢…いったいおまえらはなんの研究をしてるんだ？｣

ミカエラは大人しくフェリドに渡す

フェ｢世界を救う研究だよ、いま一個成功して世界から厄災が消えたろ？
僕らは救世主だなーん、ねグレン君｣

グ｢それ持って東京へ戻るぞ｣

『…東京？なんのために』

グ｢……人間が、何千年も生きるバケモノと対峙するために｣

そういったグレンは踵を返して建物へと消えていった。
フェリドもナイフを片手に機嫌がいいのか鼻歌なんて歌いながらグレンの後を着いていく

その場にはミカエラとAだけが残る

ミ｢…怪我は無い？｣

『うん、大丈夫ミカは大丈夫？』

ミ｢あぁ、大丈夫だよ。

…それよりもその羽納めれないの？｣

Aの背中には天使と同じ白く綺麗な羽が4枚生えている

『んー、ちょっと時間かかるかもしれない
先に戻ってていいよ。私はこれが消えたら戻るし』

ミ｢1人残して戻れるわけないでしょ
行くよ｣

Aの手を取り、誰もいない所へと向かう

『…この格好おかしい？』

ミ｢いや、、(可愛いなんて言えない)｣

『…ふふ、ミカお腹は空いてない？』

ミ｢…大丈夫｣

『ほんとにー？最近飲んでないでしょ
私が優ちゃんのために血を流してたから、飲んでいいよ』

ミ｢でも、、｣

『じゃあ、これは私のわがまま。血を飲みなさい』

ミ｢っ！なんだよそれ…バカ｣

『…ここだったら誰もいないし』

ミ｢ごめんね…｣

そういったミカエラは首元をさらけ出すAの首に噛み付く

『…っ、』

身長差のある2人、ミカエラが血を飲む時は必ずと言ってもいいほどAの腰を支える
そして、首元にかかる髪を避ければ少し腰を曲げて噛み付く

Aの耳元では血を吸う音と喉を通って鳴る音、そしてミカエラの息遣いだけだった