【ポケスペ】SHINY (ページ48)

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休題。ページ48

※前回の続きです
※複数ルートあります

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優勝したのはレッドでした。

『ロゼ、"おいかぜ"！』
「フッシー、"つるのむち"だ！」
『アナ、"れいとうビーム"でムチを止めて！』
「くっ…プテ、飛んで回避だ！」

「オー、やってるッスねー！」
「あれは…バトルったい？」
「優勝したレッド先輩が、イブにダブルバトルの稽古をつけてもらうように頼んだんだってさ」
「イブの十八番はダブルバトルなのか？」
「そうよ、ラルド。貴方はあまり見たことないかもしれないわね」

いつの間にか用意されていたバトルフィールドで、私とレッドのポケモン達の技が飛び交う。

本人を差し置いて行われたトーナメントで優勝したのは、流石と言うべきか一番の先輩であるレッドだった。

"俺にダブルバトル教えてくれよ！"
"…え、それでいいの？"

両手をがっしりと握って目を輝かせながらそう言ったレッドは、初めて会った時と変わらない。彼らにとっては、あれから短くない年月を経ているというのに。

『…仕掛けるわよ。アナ、"あられ"！』
「っ！？速い…！」

フッシーとプテ、二匹をロゼを庇って相手をしていたアナが素早く二匹から距離を取る。その動きは素早く、普通のグレイシアの速度ではない。

--これが私の最初の戦略。

「--"おいかぜ"か！」
『---やっちゃって！ロゼ、アナ！"ふぶき"！』

霰が降りしきるフィールドに豪風が巻き起こった。天気があられの時、普段は命中率が低い"ふぶき"は必ず当たる。"ふぶき"は威力が非常に高いが命中率に欠ける技。でもこうやってデメリットを消してしまえば、相手全体に強力なダメージを与えられる、氷タイプの技の中でも屈指の技になる。

「フッシー！プテ！」
『二匹とも、氷が弱点だものね…これがダブルバトルよ、レッド』

ダブルバトルは、二匹の自陣に同時に指示を与えなければならない。当然連係プレイも非常に重要になってくるし、こうやって二匹同時にやられてしまうこともある。戦略の幅がとても広くて面白い--それがダブルバトルの醍醐味だと、私は思う。

「…よくやったよ、二匹でアナを相手にしたんだ…ゆっくり休んでくれ。」
『…』
「いくぞ！ギャラ！ニョロ！」

レッドが次に出したのは共に水タイプのギャラドスとニョロボン。飛行タイプを併せ持つギャラドスならまだしも、ギャラドスは10万ボルト、ニョロボンは格闘技を覚えるから分が悪い。

『…二匹とも、戻って』

……さあ、どうしようかな？