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***
『…ん』
「ようやく目が覚めたか」
『(すごいデジャブ…)ここは…んっ！？』
目が覚めて、声を掛けられた瞬間、急に何かに口を抑えられる。
ぼんやりと霞む視界がだんだんと晴れてきて、目の前にいるものが分かるようになってきた。そこに居たのは…大人が３人。
(そうだ、私確か…博士もどきのフーディンに、やられて…！)
「状況が理解できたか？珍しいポケモンを使役する者よ…確か名はペリドットと言ったか」
『んぐぐ…』
「ハッハッハ！お前は俺様達にまんまと捕まったわけだ」
「今回はシオンタウンのように逃がしはしないぞ」
男が二人に女が一人。私を捕らえているのはきっと…あの忍者男…キョウのベトベトンか。
「おっと…ムダだ」
『！ぐ…』
「ここで大人しくしててもらうぞ」
ボールに手を伸ばそうとしたがベトベトンに手をひねりあげられる。
打開策は無し…
(まずいな…)
「おっ！あの小僧達がバリアを破ったみてぇだぞ」
「ほう…中々やるな」
「相手をしなくてはならないな」
(あれは…レッドとグリーン！？)
窓からうっすらと見えたのは赤い帽子と特徴的な髪だった。
きっと、入れないヤマブキを不審に思ってやってきたんだ…
くるり、とキョウがこちらを向いた。
せめてもの抵抗に、思いっきり睨みつける。
「…ククッ、まだ睨みつけるだけの体力はあるか…マチス」
『ッ！！』
"マチス"と呼ばれた男のポケモンが、ベトベトンごと電撃を放った。
何か対策がしてあるのかベトベトンの拘束は緩む気配がない。
対する私は締め付けに電撃まで加わって限界だ。
瞼が重くなり、意識が遠くなる。
(レッド…グリーン…どうか、負けないで)
「あの小僧達との戦いが終わったら、さっさと教えてもらうぞ」
「…色違いの伝説ポケモン…そこへの道をな」
その言葉を、最後に遠く聞いた気がした。
(…はは、こんな短期間に、二回もこんな目に遭うなんて…)
(私…らしく、ない、や)
***
文字数制限で前の話に貼れなかったので…
猫ちゃんイブちゃん(*´▽｀*)
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作者名：神菜 | 作成日時：2018年11月24日 14時
