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***
『へぇ、ここがマサラタウン…』
「ああ、俺の故郷だ！」
グレン島でのファイヤー、ロケット団との対戦を終え、俺とイブはマサラタウンに戻ってきていた。
久々の故郷に胸が踊る…が、不可解な点がひとつ。
「誰もいない…？変だな、昼間なのに」
『…そうね、昼間の町ならもっと活気があってもおかしくないわ』
誰一人、人の気配がしないのだ。
不思議に思いながらも博士の家へ向かう。
「…博士もいないのか？」
呼び鈴を押しても音沙汰無し。
ガチャ、と扉を開けたら、探していた人物の後ろ姿はそこにあった。
「博士！よかったあ、なんか町中静かなんで驚いたよ」
『(…博士の家…こんなに荒れてたかしら？…まるで、誰かに襲われたような…)』
「とりあえず、図鑑の進みは順調だよ！たださあ、ヤマブキって町にだけ入れないんだよ。どうすりゃいいのかなって…」
『…！レッド！！』
「へ？うわあっ！」
部屋を歩き回っていたイブが俺に声をかけた瞬間、突然博士が俺に襲いかかってきた。
「ちょ、ちょっと博士！？くそ…フッシー！」
『レッド…それ、博士じゃない！』
フッシーがつるのムチで動きを止めるも動じない。
それどころかそのムチを切り、フッシーを攻撃した。
「エスパーポケモンの、"サイケこうせん"！？」
『…がっ、』
「イブ！？ぐっ」
イブの呻き声がして顔を向けたら、イブは首元を押さえて浮き上がっていた。
助けようとするも、俺もサイケこうせんを受けて思わず立ち止まる。
「くそっ…正体をあらわせ！フッシー、"やどりぎのタネ"だ！とにかく体力を吸い取って、動きを止めるんだ！」
腕に巻きついた宿木が育ち、相手の体力を奪う。
そこで現れたのは…
「ユンゲラー！」
「ハハハハハ、どうかしら？ユンゲラーの特別製"さいみんじゅつ"は？」
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作者名：神菜 | 作成日時：2018年11月24日 14時
