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あれから約1ヶ月が経った
宮田さんと日葵さんが交渉してくれたおかげで、販売する許可が下り、今日から売らせてもらえることとなった
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「よし…行ってきます」
仕事中であろうみっくんの邪魔をしないように小声で言ってから家を出た
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ここ最近、作品を書いてほしいという依頼が多くてみっくんはほぼあの和室に籠っている
玉ちゃんが言うには、みっくんは人から依頼された場合は自分が納得いくまで何度も書き直すそうだ。
自分に期待して任せてくれた人をガッカリさせたくないというプロとしてのプライドなんだと思う。
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「あ、優愛ちゃ〜ん!おはよう!」
「おはようございます!」
「としくんは先に行ってるみたいだから私達も行こ!」
そうして日葵さんが運転する車に乗って町へと向かった
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着いたのは想像してたよりも大きな建物
中は地元の野菜や果物がたくさん並んでいる
『あ〜、君がお菓子の人かな?』
「は、はい!新城優愛です!宜しくお願いします」
「ふふ、優愛ちゃん緊張しすぎ。このおじさんはすごく優しい人だから大丈夫よ♪」
『あはは、日葵ちゃんは褒め上手だなぁ』
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『ここが優愛ちゃんのスペースね。机とかは好きなように使ってくれて構わないから』
「はい!ありがとうございます!」
『私は事務所の方にいるからね。何かあったら何でも言ってね」
「はい!」
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「わ、すごい!いい感じだね優愛ちゃん♪」
「えへへ、頑張って作ったんです」
机の上に作ったお菓子を並べて、机自体にも少しだけデコレーションしてみた
「としくんが農園の方やっておくって言ってくれたから今日は私が優愛ちゃんのお手伝いしてもいい?」
「え!いいんですか!?」
「ふふ、私こういうお店みたいなのしてみたかったの♪」
正直心細かったからすごく心強い
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「ん〜…来ないねぇ」
「ですね…」
お客さん自体はかなり入ってきているみたいだけど、ここが一番奥の場所だからこっちまで人が来ない
やばい。売れる気がしなくなってきた
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「……優愛ちゃん。このマフィン一つだけ貰ってもいい?」
「え?は、はい!」
「ちょっと待っててね!」
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日葵さんはガサガサと何か漁ってから、マフィンを持って走り去って行った
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Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時