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第五十一話「二次元女子ってモブですら可愛くて見えるんだよなぁ〜…」 ページ10

黒華side






私は中原中也の腕を掴んでポートマフィアビルにワープした。

と言っても、入り口付近に。



中「ッ……ここは…」

黒華「はあっ…危なかった」

中「アイツ…紫苑とか言ったか?何なんだよ…もうアイツを前にしたら異能力なんて無意味じゃねーか…」




初めて見た。

あんな怖い紫苑、私も美由華も見たことがない。


あのまま彼処にいたら、紫苑はきっと中原中也を殺してたと思う。

ワープして正解ね…。


でもまあ…ここに来ちゃったからには、もう後には戻れないのよね。




私は…結局与える側ではなく、奪う側にしかなれない。



最後に見た紫苑の表示は、怒りとかそんなんじゃくて…


ただただ悲しそうだった。




黒華「……″いもうと″かぁ…」




紫苑はこんな私を…妹として大切にしてくれてる。

さっきだって、私のために怒ってくれてた。

私のために駆けつけてくれた。



そんな…私を妹として愛してくれてる紫苑から…


私は逃げてしまった



もう戻れない



ごめんなさい



また戻れたら…私は紫苑を、美由華みたいに″お兄ちゃん″って呼びたい




私は中原中也に続いてビルの中へ…




首領室に行くまでたくさん思った。









でも…必ず頭の隅にはアンタが……




乱歩がいた。








乱歩と食べたお菓子、とっても美味しかった。




乱歩と話すと、心がポカポカした。




乱歩といると、とても安心できた。








そっか…







いつか誰かが言ってたなぁ







これが…


 









″恋″なんだね









自然と目から暖かい雫が流れ出た。







黒華「っ……らん、ぽぉ」






会いたい…



帰りたい…






乱歩の所に─────。








 








紫苑side






ねえ、黒華。



君はそれでいいの?




君が今どんな気持ちか、大体分かるよ。

 

大方、僕等の身を案じて…

僕等を守るために、僕等の前から消えたんだろ?



分かるよ、そのくらい。




君が……乱歩さんの事を好きだってことも。




僕は君の兄だからね。







僕は兄として、闇しか見て来なかった君に幸せになってもらいたい。



皆そう願ってる。









黒華、君が望むなら…僕は愛すべき二人の妹のために





鬼にでも悪魔にでもなるよ。


僕の中に流れる悪魔の血を受け入れるよ。



身を犠牲にしてでも守ろうとするのが兄だろ?




だから…素直になってよ。




必ず僕が引き戻すから。

第五十二話「う……うさぎ!」→←第五十話「またトかぁぁ!!トランプ大統領ぉぉぉぉ!!(しりとりはうからで…)」



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作者名:霧雨柊月×ルルミ | 作者ホームページ:霧雨柊月  
作成日時:2018年11月16日 18時

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