優しさ届ける広い空！7

＊２６８話　勇気の扉 ページ9

イベントのステージ上

ステージに立つうららちゃんや私達に、熱を感じるほどのライトの光が降りそそいでいた

うららちゃん…頑張って…!

うららちゃんが深呼吸するのが分かる

そしてとうとう…

う「・・・私はずっと、迷っていました。このステージに立つことを」

イベントが始まった

う「なぜ私は歌うのか、悩んでも答えは出ません。でも、私の大事な仲間達が教えてくれました。私の歌が、私の気持ちが…皆さんの心に届きますように…」

曲のイントロが流れ出す

曲名は『とびっきり!勇気の扉』

うららちゃん作詞の、とても明るい、うららちゃんらしい歌

昔から、私が大好きだった曲だ

それからはもう、一心に歌って踊って…

気づけば周りはお客さんでいっぱい

歌も終わり、たくさんのお客さんからうららちゃんにおしみない拍手が送られていた

う「ありがとうございました!」

私は思わず、うららちゃんに抱き着く

ここがステージ上なんて関係ない

貴「うららちゃん…!!」

う「Aさん!」

貴「届いたね…!!うららちゃんの気持ち、たくさんの人が受け取ってくれたね…!!」

う「はい…!」

この歓声は、この拍手は、うららちゃんが頑張ったからこそのものだ

だから…

貴「照れなくていいんだよ。もっと堂々と胸を張っていいんだよ…!」

う「!!そうですね…。皆さん…!これからも、春日野うらら、よろしくお願いします!!」

こうして、うららちゃんの歌手デビューは大成功で幕を閉じた



の「あ〜!楽しかった〜!!」

か「私は少し恥ずかしかったわ」

マ「かれんは最初の方、顔が引きつってた」

か「え!?嘘でしょう…!?ちゃんと笑ってたわよ!!」

いや、かれんさんの顔が引きつってるとこすごく想像しやすいです

貴「会場のライトってあんなに熱いものだったんだね。終わった後汗だらだらだったもん」

り「言えてる。お風呂入りたいな」

貴「あ…!ねぇねぇ、まだ暗くなるまで時間もあるし、駅前のケーキバイキング行こうよ。うららちゃんのお疲れ様会みたいなのも兼ねてさ」

う「わぁ…!!行きたいです!!」

うんうん、さすがうららちゃん

のりがいいね

うららちゃんならそう言ってくれると思ってたよ

り「そうだね、丁度小腹も空いてるし」

こ「私も行きたいわ」

コ「シュークリームはあるココ?」

マ「きっとありますよ」

ナ「豆大福ナツ」

・・・ケーキバイキングだしそれはないんじゃ…

の「よ〜し!じゃあみんなでケーキバイキングに行くぞ〜!けって〜い!!」

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