優しさ届ける広い空！

＊１話　出会い〜かれん・こまち編〜 ページ3

「―て…きて…起きて…！」
「ん…」
私は確か車にはねられて…
あれ…でも生きてるし、どこも痛くない…why？
ゆっくりと目を開く
「ここ…どこ…？」
「良かった…!目が覚めたのね」ホッ
すると、信じられないことに何故か憧れのかれん様の顔が目の前にあった
「う…(うぇぇぇぇぇぇ！！？)」
な…なな、何この状況！？え…どういうこと…！？
と、ととと…とりあえず落ち着け私。えっと、そ、素数を数えるんだ…２,３,５,７,１１…
いや無理無理！こんなんで落ち着ける人おかしいでしょ！？
「あ、あの、ここはどこで、私はどうしてここに…」
か「そうね、まずここはサンクルミエール学園の裏庭よ。二つ目の質問については…私の方が聞きたいわ。あなた、サンクルミエール学園の生徒じゃないわね。どうしてここに…」
・・・ですよねぇ…
「わ、分からないんです…。気がついたらここにいて…あなたがいて…」
か「それって…記憶喪失！？」
・・・前世(？)の記憶ははっきりしてるからそういうわけでもないんだろうけど、これからこの世界で生活していくにあたってその設定の方が便利かも…。かれん様に嘘をつくのは心苦しいけど、この世界だけでいえば、まったく記憶がないから嘘じゃないとも言える…はず。・・・うん
「 」
か「困ったわね…あなた、自分の名前は分かる？」
「名前…」
どうしよう…。名前、名乗っていいのかな…。名乗るべき？名乗らないべき？どっち？？
「かれん？どうしたの…？」
か「！こまち！」
おぉぉ、今度はこまちさん！すごい…。二人とも美人だな
かれん様ががこまちさんに私のことを説明している間、私はずっとそんな的外れなことを考えていた
こ「そう…、そんなことって本当にあるのね。ねぇ、あなた、今の心情を詳しく聞かせてくれない？良い小説のネタになりそう！」
か「こまち…(汗)」
小説のネタ…。こまちさんの小説に私が登場なんてそんな…
こ「かれんもそう思わない？」
か「・・・私、こまちがときどき分からなくなるわ…」
あ、聞いたことあるセリフ…。そういえばもうみんなプリキュアになってるのかな…。でも二人ともピンキーキャッチュつけてないし、キュアモも持ってない感じ…ってことはまだ？
「我が校１の優等生のお二人さんがまだ残ってるなんて珍しいね。もう下校時間だよ、早くお帰り」
こまかれ「「おたかさん！」」
おぉ、見るからに優しそう
なんて考えてたらふと、おたかさんと目があった
お「おや、君は…」
「・・・へ？私…？」

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