にくいあの子。みにくい私。【ツイステ】

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すると、いつのまにか部屋の中にいたユウさんが話し出した



ユ「うわぁ、すごい綺麗！確かに見た目はオンボロだったけど中はすごく整ってますね！」



もはや、今はなんでも地雷になっていた



そりゃ私が学園長から最低限もらった、いやもらっていたお金で頑張って住めるようにしたからな



魔法が使えたら一発な床拭きも、

風が入ってくる穴も、蜘蛛の巣も埃も、

魔法が使えないから、全部己の身一つで

食事代を切り崩して誰にも手伝ってもらえないで自力で掃除したからな





そんな私の胸の内も知らないでユウさんは屋敷内を歩き回る


そして、談話室に入っていく

私も学園長に無理やりそこに連れて行かれた



ユ「うわぁ！すごいものがいっぱいある！
このソファすごくフカフカで気持ちいい！」



そのソファはヴィルさんが「素っ気ないわね、美しくないわ」っと言ってくれたもの




ユ「このクッションも可愛い！わぁ、ラグも素敵！このシャンデリアも！」




そのクッションはケイト先輩がくれたもの



「ケイくんとお揃いだよ★」ってくれて




床のラグは、私の誕生日にレオナさんがくれたもの



「実家から送られてきたけどいらないからやる」


揺れる尻尾には気付かないふりして


　

部屋に少々不釣り合いな気もするそのシャンデリアは


カリムとジャミルがくれたもの



「宝物庫にあったんだけどお前、部屋が暗いって言ってたから！」


不思議なくらいサイズがぴったりなのは見て見ぬ振りして





みんながこのオンボロ寮に来てくれた証が



私と仲良くしてくれた証が




普段何気なく使っていたこの思い出が詰まった宝物たちが、全部、今日来たばかりのこの女に奪われるの？





あんまりじゃない？





やめてよ、触らないでよ。





ク「ユウさんも気に入ってくれたみたいで良かったですね！さぁ、暗くならないうちに荷物をまとめて！」

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