遠距離ポスター

story23 ページ24

涼太くんに送ってもらって

自分の部屋に入って気づいた




「あ、マフラー借りたままだ」




急いで家の外に出るけど涼太くんの姿は見えない



とりあえず電話しよう…





プルルルル…





涼「もしもし Aちゃん？」



「あの、マフラー返すの忘れちゃって…」



涼「あ、俺も忘れてた笑」



「次会ったときに返しますね」






涼「あー、いいよそれ Aちゃんにあげる！」




「え！いやいや！申し訳ないですそんな！」


涼「いいのいいの、それもお守りってことで受け取って？」






こんな高そうなのもらえないよ


って思うけど…やっぱり




欲しい…涼太くんのしてたマフラー…




涼太くんの匂いがしてドキドキするの









ちょっと変態発言な気もするけど気のせい気のせい



「…ほんとに良いんですか？」



涼「うん、Aちゃんが待ってて」



「やばいです 嬉しすぎます 家宝として奉ります！」




涼「いやいや笑 マフラーなんやから使って笑」




あ、また関西弁



涼太くんのツッコミするときにふいに出る関西弁が凄く好き




電話越しに耳元にくる涼太くんの声で




さっき会ったばっかりなのにもう会いたくなる





いつからこんなに欲張りになっちゃったのかな






前は半年に1回でもライブで会えたら幸せって思ってたのに






今は1日でも待てない気がする




涼太くんのことが好きすぎて

頭の中は涼太くんでいっぱい




ファンとしてテレビの前できゃーきゃー言ってた時とは違う


好きって気持ち




涼太くんを想うと胸が苦しくなるの









パタパタと足音が聞こえる


バン！


妹「お姉ちゃーん！お風呂入ってだってー！」




ああ、タイミング、、、泣


もう少し話していたいのに〜





涼「ふふっ笑 じゃあまた電話するね おやすみ」



「はい！いつでも待ってます！ おやすみなさい」





電話が切れて部屋が静かに感じる




ちょっと寂しいななんて



次はいつ会えるかな





近くにいるのに なかなか会えない



なんだか遠距離恋愛しているみたい






ちょっと寂しいけど


会えた時の嬉しさは凄く大きくて幸せなの









マフラーっていう素敵なお守りももらったから


早く会えますようにって願いをこめて




妹に呼ばれて部屋を後にした

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