ちょっと怖い彼【うらたぬき】

きゅう ページ10

う「漫画の話出来るの楽しいけどどこか行く？」

突然うらたさんは私に聞いてきた。
私は正直うらたさんと一緒にならそれでいいと思っていた。

…うらたさんと一緒なら…？
それって…なんか…カレカノみたい。
いやいや、私何考えてるの…
あれ、もしかして私うらたさんのこと…

う「A…？」

「…！」

うらたさんは黙り込んでしまった私を心配してくれているのかその声は心配そうな声だった。

…このドキドキ感
わ、私やっぱ…うらたさんのこと好き…？
どうしよう。意識しちゃうと余計…

う「A…どうしたの…？」

うらたさんはじわじわと近づいてくる。
それと同時に私の心拍数は上がっていく。

うらたさん近いって…
心配してくれるのは嬉しいけど…

「ちょっとぼーっとしちゃって…あはは」

私はそう言ってごまかした。
うらたさんが好きになったことに今気づきました なんて言えるはずがない。

…！

ふとうらたさんの唇を見てしまいまたドキドキしてしまった。

これは完全に自爆…バカか私は…
というか私変態か…他人の唇見てドキドキしてるし…
いやキモすぎ。

う「そうなんだ。さっきからなんか顔赤くなってるけど大丈夫？」

「ぇ…あ、大丈夫ですよ〜！」

う「そう？ならいいけど…」

全然大丈夫じゃないです…



ーうらた視点ー
あともう少しの我慢。
まだ手を出してはいけない。
しかし、あと少しと考えると妄想が止まらない。
きっとAは俺がこんなことを考えているとは知らないだろう。
勿論、俺も君が考えていることなんて知らない。

あ、そうだ…今日も泊めようかな。
今日の夜には頂いてしまおう。
はぁ…夜が楽しみ。

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