逆らった195回目 ページ45
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最後まで単語を発することが出来ず、瞬く間に及川さんの唇で口を塞がれた。
え、待って。なに、なになになに!?
「んっ…んー!」
咄嗟に離れようとするけどいつの間にか顎クイしていた手は後頭部をがっしり抑えていて、逆の手は腰をホールドしてたから無理だった。
今まで力加減をしてくれていたのに、今は加減なんてものひとつもなくて。
早く離れなきゃ早く離れなきゃ早く離れなきゃ早く離れなきゃ早く離れなきゃ早く離れなきゃ早く離れなきゃ(((殴
しかもこれ何気にファーストキスだから。及川さんなに勝手にこんなこと許可なくしてんの????ぶち蹴ってやる
そう思いながら試しに空いてる右足で及川さんを全力で蹴ってみる。
「っ!?」
そしたらドサッと押し倒された。
背中にきた衝撃はそんな大したものじゃなかったけど、私はとにかく焦った。
なんでって。今押し倒されたところがベッドだからだよ。
やばい。本当にやばい。
ここはみんながいるところから大分離れた保健室。
消灯寸前だから誰も通りかからない。
声を出してもきっと届かない。
どうしよう、どうしようと頭の中でぐるぐる考えていたら、漸く唇が離れた。
それでも顔の距離はほぼゼロ。
「ちょっとッ…!!」
及「……あのさぁ」
「っ!」
及「俺、待てって言われてずっと待ち続けられるほど理性強くないから」
「や、あの、」
及「あと1分」
「は、」
まだ話してたのに、今度は噛み付くようにキスをしてきた。
私の開いたままの口の間からぬめり、としたものが入ってきていやらしい音を立てて私の舌と触れる。
「んっ…んぅ、、」
息、しづらいし……!!
どんなに足をじたばたさせても、ドンドンと及川さんの胸板を叩いても無意味でキスはどんどん深くなるばかり。
こんな時に思い浮かぶ顔はやっぱり蓮の顔で、なんでこんな時に不在なんだと理不尽にも文句をつける。
あ、だめだ、頭、ぼーっとしてきた…
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一方、その頃の烏野(安全地帯)では…
清「ねぇ菅原、Aちゃん知らない?」
菅「ん?いないの?」
清「うん。後少しで消灯なのに…時間は守る子だから、何かあったんじゃないかと思って」
菅「んー…心配だし、ちょっと探しに行ってくるわ
清水は部屋戻って待ってて」
清「頼んだ」
▼及川さんの死亡フラグが立ちました
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霸留(プロフ) - 結みょんみょんさん» ご閲覧ありがとうございます! 楽しみって言ってもらえて嬉しいです^^更新頑張りますね! (2017年5月27日 10時) (レス) id: 9ab1ebf13e (このIDを非表示/違反報告)
結みょんみょん(プロフ) - だめだ赤葦さんイケメンすぎて爆発しそう← 続き、楽しみです^^ (2017年5月27日 10時) (レス) id: cdfb7d94c7 (このIDを非表示/違反報告)
陽菜(プロフ) - ありがたいです!よろしくお願いします!!!! (2017年5月21日 23時) (レス) id: 95766b26f2 (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - リオさん» ご閲覧、応援ありがとうございます! 楽しんでいただけて嬉しいです!最近やたらスランプ気味で更新話数が少なかったんですけど、リオさんたちが応援してくださるので頑張れます!本当にありがとうございます! (2017年5月21日 21時) (レス) id: 9ab1ebf13e (このIDを非表示/違反報告)
霸留(プロフ) - 陽菜さん» そうですか!基本的に逆ハーなんで、オチとくっついてもなにしても逆ハーは続けようと思います! (2017年5月21日 21時) (レス) id: 9ab1ebf13e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霸留 | 作成日時:2017年5月3日 16時