Splash 25 ページ25
「へー、帰ったんだあいつ」
私たちはハイカラカフェでゆっくりとランチをとった。
私の両隣には当たり前というように兄とミマリが座る。
その向かいの席にこうた、リョクさん、あきらが座る。
「お兄さんがあんなこというから〜」
「……だってAにベタベタするから」
「お兄さん意外とヘタレっぽいんですね」
「てゆーかガキ??」
「ヘタレじゃない!ガキでもない!」
ぐわんと歯を向く兄。我ながら情けない兄を持ったものだ。
「ねーカルマ、Aちゃんにガチマッチやらせてみよーよ」
「絶対駄目だ!痛い思いはさせたくない!」
「「シスコン」」
ミマリとあきらが口を揃えてそういうと ぐぬぬぅ...という感じで悶えた。
席狭いんだからあんまり動かないでくれると嬉しいんだけどな←
「じゃーあ、俺、このメンツでこの大会優勝したいんだけど」
あきらがひらりと一枚の紙を取り出した。
「……あぁ、S杯のことか」
『リョクさん知ってるんですか?』
「あぁ。ただ、この大会は惨いぞ」
「そーだね、すんごい強い人たちもいるし下手すりゃ入院だもん」
「「『入院!!!?』」」
「うん。でもこのメンツなら大丈夫かなって思ったんだよね」
にっこり笑うあきらにリョクさんと兄は不服そうな顔をする。
「ねーAちゃん、この大会出てみたくない?」
『わ、私……?』
「うん。俺はね、こうたとミマリの機動力、
リョクとカルマの技術、みんなのチームワーク。
そしてAの判断力と腕を確信したからこそこの大会に出たいんだ。
でもぶっちゃけ、君はまだ箱入り娘。
大会出るためには親の許可だって必要なの」
「なーにが言いたいんだあきら??」
「カルマとAの親に、今までのことを全部話そう。
そして、正式に堂々と大会に出よう」
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霊狐 - あれ神様がいる (2016年1月23日 23時) (レス) id: e342c1418a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:霸留 | 作者ホームページ:http://arumina0930.wix.com/aoirunanoko
作成日時:2016年1月16日 7時