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「へー、帰ったんだあいつ」



私たちはハイカラカフェでゆっくりとランチをとった。

私の両隣には当たり前というように兄とミマリが座る。
その向かいの席にこうた、リョクさん、あきらが座る。


「お兄さんがあんなこというから〜」

「……だってAにベタベタするから」

「お兄さん意外とヘタレっぽいんですね」

「てゆーかガキ??」

「ヘタレじゃない!ガキでもない!」



ぐわんと歯を向く兄。我ながら情けない兄を持ったものだ。


「ねーカルマ、Aちゃんにガチマッチやらせてみよーよ」

「絶対駄目だ!痛い思いはさせたくない!」


「「シスコン」」



ミマリとあきらが口を揃えてそういうと ぐぬぬぅ...という感じで悶えた。

席狭いんだからあんまり動かないでくれると嬉しいんだけどな←




「じゃーあ、俺、このメンツでこの大会優勝したいんだけど」




あきらがひらりと一枚の紙を取り出した。




「……あぁ、S杯のことか」

『リョクさん知ってるんですか?』


「あぁ。ただ、この大会は惨いぞ」

「そーだね、すんごい強い人たちもいるし下手すりゃ入院だもん」

「「『入院!!!?』」」

「うん。でもこのメンツなら大丈夫かなって思ったんだよね」




にっこり笑うあきらにリョクさんと兄は不服そうな顔をする。


「ねーAちゃん、この大会出てみたくない?」

『わ、私……?』

「うん。俺はね、こうたとミマリの機動力、
リョクとカルマの技術、みんなのチームワーク。
そしてAの判断力と腕を確信したからこそこの大会に出たいんだ。


でもぶっちゃけ、君はまだ箱入り娘。

大会出るためには親の許可だって必要なの」


「なーにが言いたいんだあきら??」



「カルマとAの親に、今までのことを全部話そう。
そして、正式に堂々と大会に出よう」

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霊狐 - あれ神様がいる (2016年1月23日 23時) (レス) id: e342c1418a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霸留 | 作者ホームページ:http://arumina0930.wix.com/aoirunanoko  
作成日時:2016年1月16日 7時

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