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そこには なぜか6人分のティーカップとケーキをお盆に載せた兄がいた。

皆、それに気がついたのか呆然としている。


「やっぱり4人で合ってたな?」


ずかずかと部屋に入ってきてテーブルにお盆の上のそれを並べていく。


並べ終わったら すとん と座った。


「とりあえず座ってよ」



その兄の一言でリョクさんたちは座った。



「Aとあきらは後で叱るとして...」



兄はミマリ、こうた、リョクさんの三人の顔を見た。

三人は怒られると思ったのか俯いている。私もそう思った。

でも________



「いらっしゃい。Aのフレンドたちかな?」



兄は怒ることなくただニコニコしてそう聞いた。


「そんなもんですけど...怒ってないんスか?」



こうたがそう聞くと縦に首を振った。



「俺は男だし、恨みを買う性格でもないから自由にさせてもらってるけど
親は何よりAを溺愛してるから危険な試合なんてさせたくないらしいし
外には通り魔が多いから心配なんだろうね

だから親がAを外に出そうとしたことなんて一回もない。
俺はそんなAを見ていつも窮屈だと思ってたよ」



すすす、と紅茶を1口啜った。


「俺からしても親は異常だと思うよ。

こんなことがバレたら一大事だろうね?」


今度はケーキのいちごを1口食べる。


「俺がAのことを任せられてる時は自由に試合なりなんなりしていいよ」


「いいんすか!?」


「ただし、約束して欲しいことがある
守れるか?」

「...どういう約束ですか?」

「ひとつめ、親がいる時にこういうことは絶対にやめて欲しい。

ふたつめ、通り魔が増えてるって聞いた時、俺も心配になったから外に出る時は必ず3人以上で行動して欲しい

みっつめ、月に2週間以上の試合は望まない

よっつめ、うちの妹に手を出さない


____守れるかい?」



柔らかく微笑む兄に三人は頷いた。

兄は満足げに頷く。


そして兄はぐりんと首をあきらに向けた。

まるで獲物を狙う鷹のような目をしてた。

あぁ怖い怖い……。



「つかあきら、どうしてウチの妹だってわかった?」



あきらはそんなこと気にも止めずサラッといった。


「だってこのうちどこもかしこもAの写真だらけじゃん?
カルマもミマリも慣れてるかもしんないけどほかの人から見たらドン引きモンだよー?」

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霊狐 - あれ神様がいる (2016年1月23日 23時) (レス) id: e342c1418a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霸留 | 作者ホームページ:http://arumina0930.wix.com/aoirunanoko  
作成日時:2016年1月16日 7時

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