【HQ!!】神様に逆らった結果、ハイキューの世界に送り込まれました

逆らった３７回目 ページ37

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国見は小さく舌打ちして、怪訝そうな顔で私を離した。




それからポケットから再びスマホを取り出して、本日３度目、私に液晶画面を突きつけた。




国｢画像、消してないから｣




あっかんべー、と子供のように舌を出して、及川さんを説教し終わったであろう岩ちゃんのところに帰っていった。




｢…あの野郎｣




あっかんべーとか可愛すぎだからァァァアア！！←そこじゃない






こうしてスーパー国見タイムは幕を閉じたのだった。






*





武｢さ、早くバスに乗って！

時間押してるから！｣





烏野の名ドライバーこと武田先生が、選手達を急かす。



まぁ、そうだよね。


もう辺り真っ暗ですもん。



澤｢及川のせいだな｣


菅｢うん、及川のせい｣


蓮｢あいつしつけぇっすよね｣


清｢Aちゃん、気に入られちゃったもんね｣





３年＋蓮がそう話す。


３年にいつの間に馴染んだんだよ蓮の野郎。








菅｢あ、そうだ。

３年でLINE交換してさ、及川がAの連絡先欲しいって言ってたけど、どーする？｣




スガさんが振り返って私に問う。

帰りのバスでは潔子さんの隣になれたんだなーって思いながら(行きは蓮と隣だったらしい)、｢別にいいですよ｣と答える。




私の隣にいる翔陽が｢え！大王様の連絡先俺も知りたい！｣といい、その反対側に座る影山は｢うるせぇ、バスの中で立つな｣と叱咤する。



なんで私はこのふたりの間に座ってんだろう。



いつの間にかそこに居たよね、なんか自然とそこに座ってたよね。




月｢ちょっと、山口寝てるからもう少し静かにしてくれない？｣


｢ツッキーって山口にだけ優しいよね｣


月｢その呼び方やめてってば｣


｢ツッキーツッキー♡｣


月｢…｣




あ、ちょ、無言の圧力やめてください。








*






数分後




疲れが一気に出たのか、全員が眠りについた。



がたん、がたん、というバスの心地のいい揺れがやけに遠くの音のように聞こえる。



両脇のふたりが私に寄りかかっていて、少し暑苦しいなと思いながら天を仰いだ。





私はふと考える。




なんで神様は私と蓮を選んだんだろう。



私たちの年齢で亡くなる人って、案外たくさんいるもので、珍しい事じゃないはずなのに。



｢可哀想だから｣って言ってたけど、あれはきっと何かの建前で。



何か別の理由があるんじゃないかって、考える。





＿＿＿＿まぁ、今はどーでもいいか

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