年下の俺じゃ、ダメっすかね？【黒尾鉄朗】

だめ３９ ページ39

・









耐えろ耐えろ耐えろ耐えろ





俺の理性、耐えてくれ…!!





黒｢エッ、ちょ、Aさん、ここ、こ、これは一体…？｣



｢ん？ いやー、なんていうんだろ、ねぇ？｣





ねぇ？じゃないよ奥さん！いや違うけど！奥さんじゃないけどさ!!






｢私も時々、誰かに甘えたくなる時があるんだよ｣





そう言ってスリスリ、と猫みたいに頭を擦り付けてくる。



え、待って可愛い。好き。もう大好き結婚したい←






黒｢あ、赤葦には、甘えたりとかしない…の？｣








＿＿＿＿ふと俺は思った。








｢弟に甘えるって、そんなのみっともないかなって思って｣








そう言ってこの人は、








｢あ、でも年下に甘えるのも変かな｣









どのくらい“誰かに甘える”ことを我慢してきたんだろうか。








｢ごめんね、いきなり｣








そう言って離れようとするAさんの腕を、俺は咄嗟に掴んだ。







｢えっ、あ、どーし…｣







黒｢俺に、好きなだけ甘えて｣







その腕を引っ張って、俺の腕の中にAさんを閉じ込めた。

だめ４０→←だめ３８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す