5話 ページ6
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突如として始まった、手荷物検査。
伏黒がAのリュックを漁り、釘崎は彼女のポケットを隅々まで確認した。
虎杖はその様子を黙って見つめている。
伏黒「気配はもちろん、呪物もない・・・な」
ボソリと呟かれた言葉にAは首を傾ける。
釘崎「こっちも異常なし」
伏黒「なぁ、お前。最近変わったこととか無かったか?」
不意に尋ねられた言葉に今度は反対の方向に首を傾けた。
貴「えーと、例えば・・・?」
伏黒「なんでも良い。身の回りで起きた不可解な事とか」
釘崎「物が勝手に動いたり、身近で誰か亡くなったとか・・・」
様々な例を挙げられるが、Aにピンときた様子はない。
貴「どれもない、かな」
伏黒「しっかり思い出してくれ!何かあるはずだ!」
納得がいかない、そんな表情と共に問い急かされて、Aはじりり、と後ずさった。
貴「ほんとにないよ!思い当たらないの・・・。
ねぇ、どうしてそんなことを聞くの?」
伏黒「お前、呪霊に追いかけられるのはほぼ毎日つったよな。普通、そんな事はありえないんだ。・・・呪物でも持ってない限り」
深刻そうに話す伏黒だが、これが普通じゃないことくらい、Aも分かっていた。
貴「普通じゃないって自覚はあるよ・・・でも何が原因か分からないの。
小さな時からそう、毎日毎日、追いかけてくるの・・・心臓よこせって」
虎杖・釘崎「「心臓?」」
伏黒「!まさか、」
悲痛に話すA。首を傾げる虎杖、釘崎。
伏黒だけはなにかに勘づいたようにAを凝視した。
明らか違う反応を見せる伏黒に全員の視線が集まるが、刹那聞こえた電子音に意識はAに集中した。
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白音 - 面白い!!更新、楽しみにしています!! (11月14日 15時) (レス) id: 24b42eab7f (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 面白いです!!続きが気になります((o(^∇^)o))更新頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2022年6月20日 13時) (レス) @page28 id: 2308cf2dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - 面白いです!続きが気になる、、、 (2021年5月19日 13時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 皆様、長らく失踪してしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m物事に区切りが付き、だいぶ余裕が出て参りましたので、今日からまた更新を再開していきたいと思います。これからもどうぞ、「狙われ体質」をよろしくお願い致しますm(_ _)m (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 虹歌さん» 返信が遅くなりすみません・・・!ありがとうございます、今日から再開させるのでぜひ引き続きお楽しみください( *´艸`) (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花璋 | 作成日時:2021年1月1日 1時