25話 ページ26
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貴「護衛ありがとう、伏黒くん」
Aが通う女子校の校門前に着いた時。
Aは伏黒に向かい合ってニコリと笑いながらお礼を言った。
伏黒「あぁ。ここにはほとんど居ないようだが、本来学校というのは呪いが集まりやすい。
気をつけろよ」
そっぽを向いてぶっきらぼうに言い放つ伏黒だが、心做しか頬は赤く、照れている様子だった。
そんな姿を見て、Aは
(思春期の男の子だし、女の子といつまでも一緒にいるのは恥ずかしいよね)
と勝手に解釈して小さくお辞儀をした後、校舎に向けて歩き出したのだった。
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「ねぇ、楷葉さん。少し良いかな?」
教室に入って、いつものように読書をしていたAの机に近づいてきたのは、1人のクラスメイトの女子だ。
癖のある茶髪を2つ結びにしているところが印象的だった。
貴「?、なにかな?」
クラスメイトといえど、他者と関わりを持つことを極力避けるA。
そんな彼女に対し、クラスメイト達もまた距離を置いていたので、入学から幾ヶ月経った今でも、会話は他人行儀だ。
「たいしたことではないんだけど、今朝校門前で別れた男の人は楷葉さんの彼氏さん?」
貴「え!?いや、そんなんじゃ・・・」
唐突な「彼氏か」という指摘に、Aは慌てて、驚いたような、困ったような表情で即座に否定した。
「え?じゃぁ、お兄さん?」
貴「いや・・・えーと・・・」
否定されたことに対して、意外とでも言いたげに目を丸くした女子生徒にAは視線を彷徨わせて言い淀む。
不思議な女子生徒は興味津々にAの次の言葉を待った。
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白音 - 面白い!!更新、楽しみにしています!! (11月14日 15時) (レス) id: 24b42eab7f (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 面白いです!!続きが気になります((o(^∇^)o))更新頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2022年6月20日 13時) (レス) @page28 id: 2308cf2dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - 面白いです!続きが気になる、、、 (2021年5月19日 13時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 皆様、長らく失踪してしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m物事に区切りが付き、だいぶ余裕が出て参りましたので、今日からまた更新を再開していきたいと思います。これからもどうぞ、「狙われ体質」をよろしくお願い致しますm(_ _)m (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 虹歌さん» 返信が遅くなりすみません・・・!ありがとうございます、今日から再開させるのでぜひ引き続きお楽しみください( *´艸`) (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花璋 | 作成日時:2021年1月1日 1時