１話 ページ2
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貴「はぁ、はぁ、はっ、はぁっ･･･！！」
夕暮れに染まる街を1人の少女が駆け抜ける。
その後ろには不気味に目がとび出た異形の生き物。
虫のような図体に犬のような足が生えたその化け物は少女以外の人間の目に留まることは無い。
傍から見れば、少女がただ全力疾走しているようにしか見えない。
しかし異様なまでに危機迫ったその表情に道行く人は自ずと道を開けた。
「心臓よこせぇぇぇえええ！！！」
ベロリと長く伸ばされた舌が、少女･･･もといAを捕まえようと迫る。
「(あと少し･･･!!!)」
Aはあと数メートル先の目標に向かい手を伸ばした。
しっかりと掴んたノブを回して少しの隙間に自身の身体を滑り込ませ勢い良く閉めた。
Aはそのまましばらく固まる。
やがて、ドアの向こうに完全に気配が無くなったのを感じて、ようやく息をついた。
貴「ふぅ･･･」
父「A？帰ったのかい？」
ドアに額を押し付け、もたれていたAはその声にビクリと反応するも、すぐに振り返った。
貴「うん！ただいまパパ！」
父「おかえり。顔色が悪いね･･･どうしたんだい？」
食事を用意していたAの父･･･繰弥が自身の指をAの首筋にそっとあてた。
父「･･･熱、は無いようだね」
貴「も〜パパったら、平気だよ、心配しないで！ところで、今日の晩御飯はなぁに？」
繰弥の手をそっと押し返して、にっこり夕飯の献立を聞くAに、繰弥もほほ笑みを浮かべた。
父「今日はAの好きなドーナツだよ。完成したら呼ぶから、それまで好きにしておいで」
貴「･･･嬉しい！それじゃ私、部屋に行ってるね」
Aはローファーを脱いで家に上がると、そのまま階段を上がった。
そんな娘の背中を繰弥はやや注意深く見つめるが、やがて何やら香ばしい匂いがしてくると急いで台所に戻るのだった。
貴「(･･･なんか焦げ臭い)」
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白音 - 面白い！！更新、楽しみにしています！！ (11月14日 15時) (
レス) id: 24b42eab7f (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 面白いです！！続きが気になります((o(^∇^)o))更新頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2022年6月20日 13時) (レス) @page28 id: 2308cf2dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - 面白いです！続きが気になる、、、 (2021年5月19日 13時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 皆様、長らく失踪してしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m物事に区切りが付き、だいぶ余裕が出て参りましたので、今日からまた更新を再開していきたいと思います。これからもどうぞ、「狙われ体質」をよろしくお願い致しますm(_ _)m (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 虹歌さん» 返信が遅くなりすみません･･･！ありがとうございます、今日から再開させるのでぜひ引き続きお楽しみください( *´艸`) (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花璋 | 作成日時：2021年1月1日 1時
