4.人魚の嫉妬 ページ6
放課後
私が保健室でパソコンと向き合っていると
ガラッと扉が開いた
｢フロ…じゃなかった。｣
フロイドくんはいつもこの時間になると保健室に来るのでそうかと思ったけど違ったようだ
ｼﾞｪｲﾄﾞ｢僕がフロイドではないとよく分かりましたね｣
｢そのくらい分かるよ。だって全然違うから｣
顔はそっくりだけど纏ってる雰囲気とかは全く違う
毎日一緒にいたら嫌でも分かる
｢怪我したの？｣
私が尋ねると、｢はい｣と返事が返ってくる
彼を私の前に座るよう誘導して怪我をした箇所を見せてもらうと、手に火傷があった
｢痛そう…。氷持ってくるね｣
私はそう言って立ち上がり、氷を袋に入れ
それを彼の手にあてた
｢ちょうど今火傷を治す薬がきれてて…。今はこれで我慢してね｣
出来れば直ぐに薬で治してあげたいんだけど…
あとでクルーウェル先生に作ってもらおう
私はそう決めて、ジェイドくんを見送った
彼が出ていってすぐ再び扉が開いた
扉の方を見ると、いつもの彼が立っている
｢そこで何してるの？｣
一向にこちらに来ない彼に私は声をかけた
ﾌﾛｲﾄﾞ｢____い。｣
｢え？｣
彼の言葉が聞き取れず、私が聞き返すと
彼はズンズン私の方に歩いてくる
そして、私の目の前で足を止めた
｢どうしたの？｣
私が尋ねると、彼はしゃがみこんで私に目線を合わせた
ﾌﾛｲﾄﾞ｢ジェイドばっかずるい！
オレ、Aちゃんに手握られたことないのに！｣
｢ん？｣
何を言っているんだ彼は
というか、どこから見てた？
私の頭にたくさんのハテナが浮かんだ
ﾌﾛｲﾄﾞ｢Aちゃん聞いてんの？｣
私がしばらく黙っていると
彼は不機嫌そうに私を見つめてくる
その姿が可愛くて私はつい笑ってしまった
ﾌﾛｲﾄﾞ｢なんで笑うの！｣
｢ごめんね。可愛くて…｣
私はそう言って彼の手をそっと握った
｢これで機嫌直してくれる？｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢…なおった｣
小さな声で呟いた彼の表情はとても嬉しそうだ
｢あ、私クルーウェル先生のとこ行かないと｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢は？｣
私が急に思い出したことを口にすると
彼の表情が一気に曇った
そして、保健室を出ようとする私を彼が全力で止めてくるので
私は仕方なく彼を連れて保健室を出た
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美月(プロフ) - ななこさん» それはどうでしょうか！wこれからのお楽しみです！ (2020年6月25日 23時) (
レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - じゅ、重要人物…ですと?!…まさか黒ずくめの組織っ…?! (2020年6月25日 18時) (レス) id: 87c8770c51 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - うみねこさん» ありがとうございます！嬉しいです！絶対フロイドは机にフォーク刺せるくらい怪力だと勝手に思ってますw (2020年6月24日 23時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - 凄く読みやすいし、ストーリーも面白いです！机にフォークwwwフロイド君怪力ですねwww (2020年6月24日 19時) (レス) id: 7c7d156ca0 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 莉弥さん» 読んでくださりありがとうございます！頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年6月22日 14時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2020年6月13日 1時
