32.からかわないで ページ36
大会が始まる少し前
サバナクロー寮が問題を起こしたようだが
大会は無事に開催されることとなった
そしてまたひとつ問題が発生
｢ユウくんしっかりして！｣
特別参加枠として大会に出場していたグリムくんの投げたディスクがユウくんの頭に直撃したのだ
声をかけても全然反応がない
｢早く保健室に運ばないと…｣
ユウくんの隣で私があたふたしていると
急に彼の体が宙に浮いた
ﾌﾛｲﾄﾞ｢Aちゃんも立って！｣
ユウくんを浮かせてくれたのはフロイドくんだったようだ
彼は私の腕を引いてコロシアムを出た
そして、保健室までユウくんを無事に運んでくれた
｢ありがとう、フロイドくん。助かったよ…｣
私たちが試合を見ていた場所はあまり人が居らず
気絶したユウくんを運んでくれる人はいなかったので、本当に助かった
ﾌﾛｲﾄﾞ｢お礼にちゅーしてくれてもいいよ〜？｣
｢え？｣
そんなことを言ってフロイドくんが目を瞑るので
私は間抜けな声を出してしまった
ﾌﾛｲﾄﾞ｢しねーの？｣
｢し、しないよ！あ、ちょっと！｣
彼は私の手首を掴んで壁に軽く押さえつけてくる
｢フ、フロイドくん…｣
だんだんと彼の顔が近づいてくるので私は咄嗟に目を瞑った
ﾌﾛｲﾄﾞ｢あは。Aちゃん顔真っ赤〜｣
｢え、｣
笑い声が聞こえて目を開けると、彼は私から手を離した
ﾌﾛｲﾄﾞ｢ドキドキしたー？｣
｢し…てない！からかわないで！｣
私は赤くなっているであろう自分の顔を両手で覆った
すると、彼は｢ごめんねー｣と笑いながら言ってくる
フロイドくん、絶対反省してない…
｢…フロイドくんはもう戻ったほうがいいんじゃない？｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢ほんとだ〜。もうちょいで試合の時間じゃん｣
彼は私に｢またね｣と手を振って保健室を出ていこうとした
しかし、すぐに方向転換をして私の方に戻ってくる
｢どうしたの？早く行か…ない、と｣
ﾌﾛｲﾄﾞ｢…さっきのお礼、これでいいよ｣
一瞬のことで理解が追いつかない
たぶん、｢早く行かないと棄権になっちゃうよ｣と
言おうとした私の頬に彼が口付けた…はず。
私は彼にキスされた場所を手でサッと覆った
ﾌﾛｲﾄﾞ｢…試合、絶対見ててね？｣
彼は硬直している私にそう伝えるとすぐに保健室を出て行った
その時見えた彼の耳はすごく赤かった
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美月(プロフ) - ななこさん» それはどうでしょうか！wこれからのお楽しみです！ (2020年6月25日 23時) (
レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - じゅ、重要人物…ですと?!…まさか黒ずくめの組織っ…?! (2020年6月25日 18時) (レス) id: 87c8770c51 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - うみねこさん» ありがとうございます！嬉しいです！絶対フロイドは机にフォーク刺せるくらい怪力だと勝手に思ってますw (2020年6月24日 23時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - 凄く読みやすいし、ストーリーも面白いです！机にフォークwwwフロイド君怪力ですねwww (2020年6月24日 19時) (レス) id: 7c7d156ca0 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 莉弥さん» 読んでくださりありがとうございます！頑張って更新しますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年6月22日 14時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2020年6月13日 1時
