Episode9 ページ10
錬金術の授業中
私とペアで授業を受けていたエースが信じられないことを言い出した
ｴｰｽ｢Aってスカラビアの寮長とできてんの？｣
｢はぁ?!｣
思わず大きな声を出してしまい、周りから注目を浴びる
｢すみません…｣
私が一言謝ると私への視線はなくなった
ｴｰｽ｢で、どうなんだよ｣
｢絶対にない。ありえないから｣
私がそう答えると、エースは｢ふーん｣とにやにやしながら言った
｢キモイこと言わないで｣
ｴｰｽ｢え〜。俺はいい雰囲気だと思ったんだけどな｣
どこがいい雰囲気なの
私は極力彼のこことは避けているし、目があった時くらいしか挨拶しないし…
｢あのねぇ、寮長は大富豪の息子なんだよ？私と身分違いすぎでしょ｣
実は私も熱砂の国出身なのだがカリムとは天と地の差ほど身分が違う
金を持っている人からしたら私なんてゴミ同然だ
ｴｰｽ｢愛に身分の差とか関係ある？｣
そんなことを呑気に聞いてくる彼には呆れてしまった
｢あるの。人間はゴミと結婚できないでしょ？｣
ｴｰｽ｢ゴミってAのこと？｣
私は彼に頷いた
私は熱砂の国のゴミなんだ
その事実は何をしたって変わらない
ｴｰｽ｢Aはゴミなんかじゃねぇ｣
｢え？｣
何を言うかと思ったら…
真剣な顔で私を見つめてそんなことを言い出した
正直驚いた。
彼のこんな顔は見たことがなかったから
ｴｰｽ｢もっと自分に自信持てよ｣
｢うーん。頑張ってみる｣
自信なんて持てるわけないじゃん
私が今までしてきたことを知らないから彼はそんなことが言えるんだ
私が両手じゃ数えきれないほどの人を葬ってきたなんてエースが知ったら、私のこと軽蔑するだろうな
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広告 - めちゃくちゃ良かったです！ (2020年10月21日 19時) (
レス) id: 21de1d3817 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 陷さん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただけたようでよかったです！ (2020年6月29日 22時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
陷(プロフ) - さいっっこうでした！ハピエン厨なので作者様がハッピーエンドを書いてくださり本当に嬉しかったし、とても素晴らしい小説でした！ありがとうございます！ (2020年6月29日 21時) (レス) id: cd18a981b6 (このIDを非表示/違反報告)
海賊船の雑用 - はい！ずっと見てます！←ストーカー (2020年5月27日 20時) (レス) id: 3287b8cc09 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 海賊船の雑用さん» ありがとうございます！楽しんで読んでいただけてるようでなによりです！これからも頑張ります！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2020年5月26日 17時
