Episode15 ページ16
side カリム
ｼﾞｬﾐﾙ｢カリム。今日はどうしたんだ？｣
ジャミルと弁当を食べていると急にそんなことを聞かれた
ｶﾘﾑ｢今日？いや、特に何も…｣
ｼﾞｬﾐﾙ｢嘘だな。昨日の夜から様子がおかしいぞ｣
ジャミルは俺の言葉を遮って、そう言いきった
ｼﾞｬﾐﾙ｢Aのことか？｣
Aの名前を急に出されてオレは手に持っていたスプーンを落としてしまった
オレのその様子を見て、ジャミルは｢やっぱり｣と何か納得した様子だ
ｶﾘﾑ｢…なぁ、ジャミル。昨日からAのこと考えると胸が苦しくなるんだ…｣
オレが思っていたことを打ち明けると、ジャミルはむせ返った。
ｼﾞｬﾐﾙ｢…それは本当か？｣
オレはジャミルの問いに頷いた
ｶﾘﾑ｢これって病気なのか？｣
聞いてみると、ジャミルは呆れた顔をしてため息をついた
ｼﾞｬﾐﾙ｢病と言えば病だが…それは恋だな｣
ｶﾘﾑ｢恋…？｣
ｼﾞｬﾐﾙ｢カリムはAに恋してるんだ｣
ジャミルにそう言われ、全て納得がいった
そっか、オレはAが好きなんだ
初めての経験に少し戸惑ってしまう
好きなら次は何をすればいいんだろうか
色んな疑問が頭に浮かんだ
ｶﾘﾑ｢そうだジャミル！今すぐAに結婚を申し込みに行こう！｣
オレはそう言って立ち上がった
そんなオレをジャミルは慌てて止める
ｼﾞｬﾐﾙ｢ちょっと待て！順序ってものがあるだろ?!｣
ｶﾘﾑ｢順序？｣
オレの両親は顔を合わせてすぐに結婚したって言ってたんだけどな…
どうやらオレの感覚は少しズレているようだ
ｼﾞｬﾐﾙ｢まずは両思いになって付き合うところからだ｣
ｶﾘﾑ｢そうか！じゃあ、具体的には何をすればいい？｣
オレが尋ねると、ジャミルは｢初めに…｣と詳しく説明してくれた
初めに相手の好みのタイプをリサーチ
次に自分が相手のタイプに合わせてアタックする
という流れらしい
ｶﾘﾑ｢じゃあさっそく、リサーチ頼んだ！｣
ｼﾞｬﾐﾙ｢俺がか?!｣
オレは首を縦に振った。
だって、Aと面と向かって話すのは恥ずかしいんだ
ｶﾘﾑ｢頼むよー！｣
オレが一生懸命説得するとジャミルはため息をつきながら渋々了承してくれた
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広告 - めちゃくちゃ良かったです！ (2020年10月21日 19時) (
レス) id: 21de1d3817 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 陷さん» コメントありがとうございます！楽しんで読んでいただけたようでよかったです！ (2020年6月29日 22時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
陷(プロフ) - さいっっこうでした！ハピエン厨なので作者様がハッピーエンドを書いてくださり本当に嬉しかったし、とても素晴らしい小説でした！ありがとうございます！ (2020年6月29日 21時) (レス) id: cd18a981b6 (このIDを非表示/違反報告)
海賊船の雑用 - はい！ずっと見てます！←ストーカー (2020年5月27日 20時) (レス) id: 3287b8cc09 (このIDを非表示/違反報告)
美月(プロフ) - 海賊船の雑用さん» ありがとうございます！楽しんで読んでいただけてるようでなによりです！これからも頑張ります！ (2020年5月27日 20時) (レス) id: 6feeb0dd0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美月 | 作成日時：2020年5月26日 17時
