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二話_祭 ページ3

どうやら俺の予想は当たったようで、エルゼルクフロートでは国立記念日やらなんやらで盛大な祭り(?)が行われていた。

レンガ造りの建物を縫うように張り巡ったフラッグや人の声がかなり盛り上がっていることを示している。

結綺「うわー…出店まで出てるんだねー…。ほんとにお祭りだったんだあ」

流「…見りゃ分かるだろう…」

相変わらずのほほんとした結綺に軽く突っ込み、肩掛けのバッグからトランプカードを取り出す。

流「とりあえず軽く金稼ぎだ。今の手持ちじゃ不安どころの話じゃないしな」

結綺「もー、マジックはお金の為にやるものじゃないよ‼…まぁどうしてもって言うなら仕方ないけどさあ」

どうしても、の状況だからな。
それ以前に俺達はこの国の貨幣を持っていない。
つまり無一文と全く同じ。
そんなこと言ったらまためんどくさいことになりそうだから言わないけども。

結綺「さ、じゃあささっとやっちゃおっか‼どれにする?」

流「ま適当でいいだろ。今の目的は金だけだし」

ぶー、と口を尖らせる結綺は置いといて、キャリーバックから小さな折りたたみの机を出し組み立てる。
小さく愚痴をこぼしながらも結綺は机の端に缶を置き、トランプカードを広げるのを手伝ってくれる。

流「…さて、始めるぞ」

結綺「あいあい〜…」

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作者名:るくれさん | 作成日時:2018年4月22日 13時

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