リアル人狼ゲーム【カラ松】 (ページ42)

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四十一匹目ページ42

「全部私のせいだもん。恨んでも良いよ」
「違ッ…」
「違わないでしょ？」

そう言ったトト子はジッと私を見つめる

嘘はつけなくて

トト子が死んだあと、私達はかつての明るさが嘘であったかのように暗くなった

「僕もう…ダメかも……」

そして、十四松が死んだ

家の浴槽で、手首を切って大量出血

すぐに救急車に運ばれたんだけど、助からなくて

「十四松が、呼んでるんだ」

そして、兄弟を1人無くしたショックでチョロ松が死んだ

学校の屋上から飛び降りだった
最初に発見したのは一松。チョロ松が落ちて行くのを見たらしい

「お、俺っ…俺、チョロ松と目があったんだ…！」

次に死んだのは一松だった
一松は、死ぬ直前のチョロ松の顔が頭から離れないとずっと訴えていたのに

私たちは、自分のことが忙しくてその話を聞いてあげられなくて

「一松の話を聞いてやれなかった…！俺は…俺は、兄失格だ…」

次に死んだのはカラ松だった
一松を助けてやれなかったことを悔やんでの、首吊り

私は、それで耐えられなくて

「カラ松がいない世界なんて…生きてる意味、ないの」

自分からトラックに突っ込んでいった
あぁ、骨が折れる音がする

そのあとは知らないはずなのに、なぜか全部わかってる

「Aちゃん！僕Aちゃんのこと大好きだからね！」

あぁ、なんで私、トド松の言うことを“ただの友達”として受け取っていたんだ
確かにトド松は、私に“愛”をくれていたのに

気づかないフリしたの？

私がいなくなって、トド松が死んだ

そして、みんないなくなったことが耐えられなかったのはおそ松だった

おそ松が、最後に死んだ

「ぁ、あ…あっ、あぁああぁああっ！！！！」

トト子じゃない
全部私のせい

私が耐えれば、トド松とおそ松は死ななかった

私が耐えられなかったから

あの日、トト子が死んだのだって
私のせいで

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ミーン…ミーン…

「…ねぇ、トト子。もう私に近づかないで」
「え…？ちょっと、A？何言って…」

私に伸ばされた手を叩いた音が教室に響く

私はギュッと拳を握り締め、硬く結んだ唇をもっと強く噛みしめた
口の中に血の味が広がったけど、今はそんなのどうでも良くて

トト子が私のせいで悪口言われてる、それで平気な顔してる

どうすればいいの？って考えたとき、私バカだから、こんな方法しか思いつかなかったの

「馬鹿みたい、友情ごっこに私を巻き込まないで。もううんざり、死んでよ！」

こうまでしないと、あなたは私から離れていかない