リアル人狼ゲーム【カラ松】 (ページ34)

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三十三匹目ページ34

朝起きると、床に体が血生臭い
不思議に思って体を起こすと、ヌルッと何かで私の手が濡れていた

「え……？」

その温かさと手の不快感で意識が完全に覚醒した
見ると、手には赤い液体が付いている

え、う、嘘…ま、まさかこれ……？

そんなわけないよ、だって私昨日は直ぐに寝て……

そっと顔を上げると、そこに横たわるのはギタギタにされた十四松くんの体が
し、知らない……知らない、なにこれ……！！

「き……きゃああああああああ！！！！」

お腹の奥から声を出せば、近くにいたのかすぐにカラ松はやってきた
で、でもこんなの見られたら……！！

「え、A……？こ、これは…」
「ち、違う！違います！！私こんなの知りません…！」

気づけばここにいて、気づいた時には十四松くんの体はギタギタになっていて……───────

あれ？でも、それ、本当に私はやってない(・・・・・・・)って言えるの……？

私が気づいた時にはすでに手は赤く染まっていて、そして私の目の前に横たわる十四松くんの体
誰が確信を持って、私がやってないことを証明できるの……？

こんなの疑われるに決まってる

「あ、ちが、ちがっ…」
「A、こっちに来い。とりあえずその血を落としてこい」
「違う、違うのよカラ松くんッ…私やってないの……」

血塗れの手でカラ松くんの青いパーカーを掴んで抗議する
この抗議に意味がないことくらい私だってわかってるけど、それでも違うって言わなきゃいけないと思った

違うよ、カラ松くん
私を信じて

やってないの

必死にそう言い続けていると、カラ松くんは私の手を握って優しそうな目で私の目を見る

「わかってる。Aがこんなことをするガールじゃないことは」
「ッ…！」
「早くその手を洗ってこい。俺はチョロ松にことの成り行きを説明しておくから」

わかった、と頷いてシャワールームに行く
そこで私達は体を洗っていたけど、まさか仲間の血が流れることになるだなんて…

本当に、やってない

とは、言い切れないの
だって私が目を覚ました時には既にそこに死体はあって、しかも私の両手は血で汚れていた

私だって私を疑うこの状況で、カラ松くんはどうしてあんな顔ができるの？
私のこと、信じてくれてるの？

でも残りはチョロ松くんと私と、カラ松くんだけなのに…
その中に人狼がいることには変わりはないのに、どうして…

それに、道化師は何故死んだ十四松くんの死体をまた持ち出したの？
なにか、理由があるはず