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二十四匹目 ページ26

「双子って役職は、二人一組。ゲームによれば、双子の一人が殺されるともう一人も死ぬ、みたいなのがあるみたいだけど、それがないみたいだからこの館はそういう設定じゃないみたいだね」
「…それを、私たちが信じることができる証拠はあるんですか?」
「…人狼において、証拠なんてないよ。あるのは真実と虚偽だけ」


わからない

チョロ松くんは今何を考えてる?


考えているためか、チョロ松くんを睨む形になってしまう
でもそれは一松くんも一緒

私たちは道化師が言うおそ松くんが霊能者である、と言うヒントを捨てた


カラ松くんは信じきっているみたい

兄弟を信じるのね


「双子だけ、お互いの役職を知ることができるからね。三日目の夜、学校内で歩いているトド松を見たんだよ」


何故、夜歩き回っているのかは別として…

双子という役職があるのは本当みたい
市民がいれば夜は出歩かないはずだから


夜出歩くのは、人狼か、双子か、もしくは騎士か…


これだけで、ここに呼び出された7人のうち4人は出歩くことになっている


残り3人は…


逃亡者
霊能者
生霊


しかも、霊能者がいなくなった今、三日目の昼に顔を合わせた役職は逃亡者、生霊、騎士、双子…そして人狼


もしかしたら騎士は殺されているかもしれない



この学校が広いのが失敗だった
広すぎて、夜出歩くだけじゃ鉢合わせなんてほぼない状態

双子すら会うのは難しいから、チョロ松が双子だったとして、三日目の夜に初めてお互いの姿を目撃している


「……この中で、自分の役職を覚えている、もしくは予想がついている人は他にいませんか?」
「…多分…俺は騎士だと思う」
「カラ松くん」


毎日頭の中で声がするんだ

そう言ったカラ松くんは、思い出すように目を瞑った


すると、一松くんがカラ松くんに摑みかかる


「お前ッ…!よくのうのうと言えたな!!お前が騎士だったとして、なんでおそ松兄さんを守れなかったんだよ…!なんでトド松を守れなかった!?なんで…なんで十四松を守れなかったんだよ……!」
「ッ、落ち着いてくれ一松!俺だって守れる相手を選べるなら選ぶさ…!それでも、それでも毎日夢に出てきた相手を勝手に守るようになっているんだ!」


そう叫んだ2人は、はぁはぁと肩で息をする


喧嘩が起こった


ここで夜を過ごすようになって、初めて


不安そうにそれを見つめる私
チョロ松くんが安心させるように顔を覗き込んだ


整った顔が目の前で微笑む


「大丈夫だよ、明日になれば仲直りするから」


そうだと、良いんだけど……

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松々先輩(プロフ) - れおさん» ありがとうございます〜!!そう言っていただけて嬉しいです!まだ番外編は残っておりますので、最後まで頑張ります!! (2020年12月26日 14時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
れお(プロフ) - はあああ!最後まで素敵!大好きです… (2020年12月25日 22時) (レス) id: 0afdf78ade (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ふゆっこさん» 気づいてくださって嬉しいです…!少し歌詞を混ぜました! (2019年7月30日 22時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆっこ(プロフ) - 妄想感傷代償連盟・・・ (2019年7月30日 22時) (レス) id: 354b18a198 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - ももまつ(カラ松girl)さん» いえいえ!気にしないでください…! (2019年5月19日 19時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年7月21日 1時

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