リアル人狼ゲーム【カラ松】 (ページ15)

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十四匹目ページ15

『ヒントは《役職》！皆さんがあてがわれている役職をお伝えします！あ、ただし、誰がどの役職か、というヒントではありませんからね！』

茶目っ気のある言い方をした道化師は、楽しそうに話し始めた

『まずはわかっている方の役職から。霊能者…死亡した人が「人狼」か、「人狼でない」か知ることができ、霊媒結果によって残りの人狼の人数を判断することが可能。ただし部屋人数が多いほど騙(かた)られやすいので注意が必要な役職です』

今回松野おそ松様が殺されたのは、騙られたということですね、と淡々という声
それは、弾んでいたけどどこか悲しそうで

どういうこと？道化師はこのゲームを楽しんでいるのではないの？

『次に、騎士。夜行動でプレイヤー1人を人狼の襲撃から守ることができます。ただし、自身を選択することはできません』

騎士もいるのね……
つまり、騎士が守った人が人狼に殺される選択をされたとしても、殺されることはない、ということ…

騎士はまだ人狼から守ることはできていない

『そして、逃亡者。初日の夜以外毎夜1人を選んで逃亡でき、自分が襲撃されても死にはしません。ただし逃亡先が襲撃されると一緒に殺されてしまいます。逃亡先が騎士に護衛されていれば、逃亡先が襲撃されても死ぬことはありません。逃亡先が人狼であるとその場でゲームオーバーという、運が物を言う役職です』

運任せの部分もあるのね…
つくづく難しいゲームだと思う

普通の人狼ゲームではなくて、他に逃亡者という役職がプラスされていることを考えると他にも珍しい役職がいくつかありそうだけど

『次は、双子。双子は2人で1つの役職で、双子の数だけペアが増えます。お互いが人間であると知っているため、人間である、ということを証明しやすいのですが、片方が襲撃されてしまうともう片方も死んでしまいます』

近い血族というものはなんとも言えない儚さを持っていますね、と言う道化師は、さっきとは違って心のこもっていない声

六つ子のことを指しているの……？

だとすれば、なぜ？

何か理由があるのには変わりはなさそうね

『そして生霊。初日の夜行動でプレイヤーを一人選択し、選択したプレイヤーが死亡した場合そのプレイヤーの役職をコピーすることができます。コピーした役職によって陣営や勝利条件が変わってきます』

最後は……

『そして最後に、大狼』

…え？

人狼じゃなくて…大狼？