リアル人狼ゲーム【カラ松】 (ページ11)

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十匹目ページ11

「A……！」
「…んぅ…松野さん……？どうしたんですか？そんなに慌てて…」
「今度は兄貴なんだ！！！」
「ッ……」

カラ松に腕を引かれるまま連れて行かれ、そのまま頭が完全に起きない状態で一階へ

そこには既に集まっている松野さんたちが

末っ子さんは崩れ落ちてすすり泣きをしている

真ん中に見えるのは、燃えるような赤

「……え…っと……」
「…兄貴だ……」
「ッ…そう、ですよね…」

キュウッと心臓が縮んだ気がした

また、一人………

音も無く殺される
どうして？何があった？

昨日の夜、何が……？

「……松野さんと同じところに埋葬しましょう…きっとそっちの方が嬉しいでしょうし…」
「あぁ……そうだな…」
「ねぇ……」

その時、ずっと黙り込んでいた松野さん(三男)が口を開く

松野さんに集中する目線

グッと思いつめたように眉間に皺を寄せている

「……これ、本当にリアル人狼ゲームなんだとしたら、この中に確実に一人は人狼……つまり、殺人をしている人がいる…ってことになるよね……」
「そして、おそ松兄さんと十四松は人狼じゃなかった…つまり、他の何かの役職に所属していたかもしれない…ってこと」

松野くん(三男)が言った後に被せるように松野くん(四男)が話し出した

本当に、リアル人狼ゲームならば……？

「……じゃあ、その殺された松野さん達の役職を知る必要がありますね…人狼が殺す相手は、人狼にとって都合の悪い人物…かもしれませんし……でも、必要もなく大量殺人をしている可能性もありますよね…」

何かどこかにヒントがあるはずだ
これはただの人狼ゲームじゃない

本気の心理戦だから、ボロを出すまで負けられない…

人狼ゲームが終わるのは、人狼が殺された時か村人達が全滅した時

それがタイムリミット

「なにかヒントがあるはずなんです…」

どこに？
どんなヒント？

わかりやすいの？それともわかりにくいの？私たちが気づいてないだけ？

「とりあえず、考えてみます。あと、人狼ゲームのルールも確認しておいてください。それと最後に…夜には気をつけてくださいね」

人狼ゲーム

どっちが勝っても必ず死人が出る

このゲーム、簡単には負けられない…

「人を疑うことがこのゲームのクリア方法ですが、それは仲違いの原因になりかねませんので、それはやめましょうか……？」

私は笑った

ちゃんと、笑えてたかな……？

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もうすぐクライマックス…かな？