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ページ20

ザアァアアアッ

「痛ぁ…」

男の力で掴まれた手首は、見事に内出血していた。
洗面所で水を流しながら冷やす。
身体の至るところが痛い。

淳「Aちゃんどうかした?」

淳くんが心配そうに顔を覗かせた。

「なっ、何でもないっ!」

私は手首を隠した。
見られたく無かった。

淳「何でもなくはないね…。それ、誰にやられたの?」

「……」

淳「手当てしてあげるからおいで」

「自分でできるから」

淳くんは、わたしを部屋に誘導して椅子に座らせた。

淳「さっき、喜矢武さんと大きな声で言い合ってるの聞こえたけど、何かあった?」
「ケンカしちゃって……」
淳「ケンカ?………ちょっと、ごめんね」

淳くんは、わたしの服をめくり上げた。
強引に豊につけられた痕が露になった。

淳「……酷い。俺の綺麗なAちゃんを汚すなんて絶対許せない」

淳くんは、わたしをきつく抱きしめて一緒に泣いてくれた。
その気持ちが嬉しいと思ったけど…。
ケンカ両成敗。
豊だけが悪いわけじゃない。
わたしにも非がある。


「痛いって!」
淳「ごめんね。俺、喜矢武さんの事許せないよ!」

淳「落ち着くまで、部屋で寝てなよ」
「ありがとう」

そのまま、淳くんのベッドで眠った。

〜sideS〜→←〜sideyou〜



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匿名希望 - part2完結おめでとうございます。主人公の子供の父親だれだろう仝ζ鵑気―澆ん.リちゃん.ャンさんpart3はどんな話だろう (2017年4月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋色みさと | 作成日時:2017年3月28日 9時

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