＿みつからない ページ14
あの時だって、彼女が動いてくれなければ自分はずっと一人だった。
優しすぎるのは、一緒にいたときから変わらない。
｢…わかってんだよ。だから、俺が隣であいつを支えてやんなきゃなんねぇんだ｣
｢だから今ここで死ぬわけにはいかねぇんだよ…!｣
｢…そう。フーゴちゃんも、Aちゃんのことを大事に思ってるのね｣
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｢２０…いい手だ！ノエル、ここはスタンドを…｣
カロンがそう言いかけたとき。
どくん。
心臓の跳ね上がる音。
｢…！？｣
コフィンの顔にはうっすらと笑みが浮かんでいる。
｢…どうした？ヒットかい？スタンドかい？｣
｢…どうしたの、ノエルちゃん。気分悪い？｣
ノエルは首を横に振る。
｢…そう？ならいいのだけれど…｣
Aも心配しているようだ。
｢…どうした、ノエル？２０なら十分な手だ、迷う局面ではないと思うが…｣
｢…。｣
ノエルは間を置き、口を開く。
｢…ヒット…｣
｢…なに？｣
｢…え？｣
コフィンの声とAの声に動揺の色が滲んでいる。
｢ノ、ノエル…！２０点からさらにヒットするのは愚策だぞ！ほぼ確実にバストしてしまう！｣
カロンの声にも焦っているのがよくわかる。
｢…マダム・コフィンの力が本物なら…。魔女が、勝利の運命を引き寄せるなら…ここは、ヒットしなければ、勝てない…。そんな気がしますの…｣
すぅと息を吸い、言い切った。
｢…ヒットで、大丈夫ですわ…！｣
｢…わかった。お前を信じよう｣
｢…ずいぶんあんたに不利な賭けだと思うが。いいんだね？｣
｢…ええ…！｣
Aはここで悟った。
＿何かを感じとったのかしら、と。
｢では…1枚引こう｣
ひらり。
そのカードは。
｢…！！エース…合計２１！？｣
カロンの驚きの声。
｢…ね？｣
コフィンの参ったという声。
｢…見事だよ、ノエル・チェルクェッティ。今の一手は見事だった。もしあんたがその愚かとしか言えないヒットをしなければ、あたしがそのエースを引き…合計２１であんたの２０に勝っていただろう｣
Aも驚きを隠せない。
｢すごいわノエルちゃん！あなたどうやってこの手を読んだの！？私も分からなかったし、絶対バストするって思ってたのに！｣
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莉亜 - 受験頑張ってください！応援してます！ (2018年12月8日 22時) (
レス) id: 0b051a452c (このIDを非表示/違反報告)
ルージ(プロフ) - @さん» 外しました。これでよろしいでしょうか？？ (2018年7月2日 17時) (レス) id: a001de3962 (このIDを非表示/違反報告)
@ - オリジナルフラグ外してくれ (2018年7月2日 7時) (レス) id: 9dafacd91e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ルージ | 作成日時：2018年7月1日 21時
