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2―1話 ページ2






「…ッぐ……。」




うっすらと、1度手放した意識が戻ってくる。

私は腹を切られて適当にポータルへ逃げ込んだところ、意識を失っていたようだ。

ところでここはどこだろう。いま私はちゃんと目を開けているはずなのに、目の前に広がっているのは暗闇、ただそれだけ。

出血によるショックで一時的な失明にでも陥っているのだろうか。





「…おい。」
「ひッ…!」




後ろから急にサンズさんに似た声が聞こえ、それに驚き肩をビクリと揺れた。

後ろを振り返ると、そこにはこの黒い空間で自身の存在を主張するような白いパーカーと、赤い…パピルスさんがつけているようなスカーフを身につけている左目がグリッチで見えないサンズさんがいた。

ただこの空間が黒いだけで私は別に失明していたわけでは無さそうだ。




「お前人間か?何故ここにいる。」





目の前の白いサンズさんは「それに…腹が…」と続け、キラーさんに切られた私の傷を指さした。

「腹を切られ、死にそうになった為ポータルへ逃げ込んだらここにいた」と言う趣旨の発言をすると

白いサンズさんは「あー…、」と顔を歪ませ頷く。

まるで、自分も同じような経験をしているような…、

ふと、視線を彼の腹部へ向けて気づく。

この白いサンズさん…、腹に痛々しい切り傷ができている。




「とりあえず、事情は何となく把握した。ところでだが、アンタは死んでるのか?」



そう白いサンズさんは私の顔を覗き込んで言う。



「…い、いえ…、…多分」



こんな致命傷だが、一応は生きているはず。…、と言うより私は生きていなければならない。

なんせ、エピックさん達と…約束したんだ。

破っちゃいけない。


それに、唯一あのポータルの座標を知る私が死んでしまえば、彼らはポータル内に一生閉じ込められることになる。

巻き込まれただけの、操られているだけの彼らが、そんなことになっては行けない。

なんの情報も得られないあの空間に居続けるなんて、いつか狂ってしまう。



「随分、信憑性のない返事だな。」
「わ、私にもなんだか、それにしてもここは…天国…?それならあなたは天使なの?」


少々混乱が爆発したようで口から意味不明な言葉が漏れ出す。



「天国…でも天使でも無いな。なんせしょっちゅう死神がやってくるんだ。例えるなら、彼岸と此岸の狭間…に近いか。」



そう白いサンズさんは考え込むような仕草を見せながら答えた。

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glico - 大丈夫ですか?更新頑張ってください‼️ (3月23日 0時) (レス) @page16 id: 2397b8754e (このIDを非表示/違反報告)
- うんうん。 (6月30日 23時) (レス) @page17 id: 711e38ef56 (このIDを非表示/違反報告)
レーニャン(プロフ) - 戻れたようで何よりです。これからも更新頑張ってください。 (5月15日 18時) (レス) id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)
なえぎ - レーニャンさん» ありがとうございます!!!再ログイン試してみます! (5月15日 17時) (レス) id: 08def29628 (このIDを非表示/違反報告)
レーニャン(プロフ) - IDとパス覚えてればログインできます。あと、メアドとID覚えてればパス覚えてなくても再ログインできたハズ。 (5月15日 7時) (レス) id: b30d9de8f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ルルの苗木 | 作者ホームページ: ないよー  
作成日時:2022年9月8日 21時

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