極度の対人恐怖と悪女さん。【AU】 (ページ33)

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きゅうわページ33

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芋虫のように、体を動かし、腰を起こす。

木の枝に引っ掛けて糸を切ることができるかなと思ったが、何重にも重ねてあるようで切る事が出来なかった。

ハサミとかなら切れるかな。

こんなことになるならば、セリーナさんのことを受け入れなければ良かったのだろうか。

…、ダメだろう。そんなことを考えたら。

過去のことを考えてウジウジせずに、今に注目せねば。

「…あ、1本切れた…。」

折れた木の枝に糸をひっかけて引っ張るをくりかえしていると、プツンと1本だけ切れるような感覚が手を伝った。

これを何度か繰り返していれば全部切れるだろうか。

そう思い何度も繰り返し繰り返し糸をひっかけては引っ張る引っ掛けては引っ張るを繰り返していると、ゲートの方からザクザクと、誰かの歩く音が聞こえてきた。

足音的に、軽い…子供のモンスターか、人間かだろう。

「あらあら？Aサン、惨めな格好だなぁ？」

前言撤回。足音の主は体の軽いスケルトン。Underfellのフェルサンズさん、もしくはマスタードさんだ。

「…、何ですか。」

「heh…、いんやぁ？悪いことしてたら罰が当たるもんだなぁとな？」

ハッハッハッと顔を手で覆い上を向きながら豪快に笑うマスタードさん。

今日の私は、結構イライラしているようで、ポロッと「直接見てもないくせに」と声が漏れる。

「あぁ？直接見てなくて何が悪いんだ？直接見せようとしないおめぇが悪ぃんだろ？」

「…悪い？勝手に善悪つけられる立場にいるんですか貴方は…、神にでもなった気分でしょうかね、それはそれは…、さぞかし楽しいでしょうね。」

神様の価値観の上で私たちは踊らされてるって訳か…。ほんとに気に入らない。勝手に価値付けないでよ。虫唾が走る。

「逆にお前が善悪付けられるようなことをするからだろう？」

まるで論破してやったぜと言わんばかりの表情を見せるマスタードさん。

承認欲求の強い子供か。

私にドヤ顔しても意味ないだろうに。何を考えているのだろう。

「……、何故答えになっていないことを言うんですか？質問していることと答えがあってないです…。」

「あ？なんだったか…。神になった気分で楽しかったって言ったか？ああ、楽しいさ。なんせ、俺の女を虐げた奴を同じ目に遭わせられるからな…！」

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データ戻りました！(*ﾟ▽ﾟﾉﾉﾞ☆ﾊﾟﾁﾊﾟﾁ