たいせつ ページ5
君と初めてのキスから
俺達の距離は一気に縮まっていった
たくさんの時間を君とともに過ごしたね
ショッピングモールで待ち合わせをして
一緒に海に出かけるための道具を買ったり
君に似合う水着を選んであげたり
家で一緒に映画見ていたら、
君はジュースをこぼしてすごくあせっちゃったり
かと思えば、気づいたらソファで寝ちゃってたり
夕焼けがきれいな観覧車でキスをして
また来年も来ようって約束を交わしたり…
毎晩毎晩くれる君のオヤスミメールは
とっても愛が溢れていて時々うっとうしく思ってしまうくらいだったけど
そんな君の不器用なところも愛おしくてたまらなかった
ほんと俺…君のことめっちゃすきなんだなぁって
こんなに他のこと考えられないくらい誰かを好きになったの
君が初めてだった
君と付き合って1年が経った
外はセミが鳴き、ジリジリと太陽が照りつける夏のある日
記念日だし最近何もしてやれてなかったから
俺は君と"あの"焼き鳥屋に行こうと思ってメールしたんだ
"俺たち付き合ってもう１年か〜！
時間が経つのって本当にあっという間だね！
Aが居たから余計にそう感じるのかも…
改めていつもいつも、ありがとうね。
ほんと俺、Aのおかげで毎日頑張れるんだ！
Aが俺の生きる糧だぜ！！
だいすきだヨ。
そんなわけでさ、今日はAと行きたいところがあるんだ。
17時に家の前まで迎えに行くから待ってろよぉ〜？"
いつもなら30分以内には絶対返信が来ていた
でもこの日は妙に遅くて
3時間経っても返信が無い
17時まではあと1時間だった
"おーい。どうしたの？なんかあった？？
返事がないならもう迎えに行っちゃうぞ〜"
俺は心配になって追加でメールを送った
大丈夫かな…
なんだか怖くなってきた
イヤな予感がしたんだ
考えたくもないことばっかり頭によぎった
だけど、この時はまだ…
こんなことになるなんて思ってもいなかった
ずっと来てほしくないと願っていた時が来るなんて…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 3人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るー | 作成日時：2018年8月6日 3時
