＊8話＊ 純情プリンス！ ページ8
ところでなんで私呼ばれたの？
「ラギーは」
「ラギー…？あぁ、まだ洗濯物干してるんじゃないですかね」
従者みたいだよね、あの子。何歳かな。
ちなみに私17歳らしいよ。オクタなんちゃらのあの人達とは同い年だって聞いた。
女子さながらの察し能力でここまで察せる私って凄い。
それにしても広い部屋だな、羨ましい。
「お前がサバナクローだったら、間違いなく副寮長にしてたぜ」
「ふくりょうちょう？」
……そう言えば私の寮、みんなみたいな腕章無いな。ほしい。
あれかっこよくない？今度同じ夢見る事があったら学園長室に殴り込みしよう。
フカフカのベッドに寝転がりながらいろんな話をしていると、突如耐えられないほどの眠気に襲われる。
ベッド気持ち良すぎるから…。
ウトウトしていると、レオナさんは私に気付いてそっと目に大きな手を被せる。
「眠いんだったら寝ろ」
「はい…」
でも、あんまり寝たくないかも…なんて、眠気に勝てないんだけど。
夢の中にいるのに眠いなんて、変な話。
そう思いながら、私はそっと瞼を閉じた。
次に目を開けたとき、一番に飛び込んできたのはお綺麗なレオナさんの顔。
───────えっ…？
夢から醒めたはずなのに、まだ夢の中にいるの？
混乱しながら体を起こす。服は乱れてないし、体もなんともない。
意外とこの人手は出さないのかな…。
混乱しながらレオナさんの顔を見つめていると、ガチャリと部屋の扉が開く。
入ってきたのは、昨日のケモミミ男子───もとい、ラギー。
「あ、起きたっスかー、レオナさん起こしてくださいっス」
「えっ、あ、ら、ラギー…？」
「？そうっスけど」
「頭おかしくなっちゃったんスか？」と言いながら、ラギーはレオナさんの脱ぎ散らかした服を集めながら私を心配そうに見ている。
夢じゃ、ないの？
まさか、だって今までケモミミ付いてる人なんて見た事ないし、ワープできる鏡も発明されてない。
でもそしたらこの目の前の状況は？
「嘘でしょ…」
「え！？な、なんかあったんスか！？レオナさんに限ってそれはないっスよね！？」
「ウルセェな…ったく、静かに寝かせろ…」
ラギーの大声で起きたのか、意外と純情な王子サマ、レオナさんは目を覚ます。
いや、もうかなり日が昇って時間経ってるんですけどね。
いやいや、夢でしょ。こんな顔の良い人いてたまるか。
そうだ、飛び降りたら目覚めるかも！？
安直な考えで、私は1番近い崖のある場所を聞き出し、そこへ向かった。
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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