＊35話＊ 学園インフルエンサー！ ページ35
私のユニーク魔法については、1週間もしないうちに学園中に広がった。
それで今まで以上に視線を感じるようになった。興味・関心の色を含んでいたり、恐怖・疑心だったりいろんな視線だけど。
それに簡単にユニーク魔法を教えてくれるような人はなかなかいない。
相手に自分の手の内を晒すようなことをする必要がないからだ。
今私の使えるユニーク魔法といえば…。
そう考えて溜息を吐いた。なんだか申し訳ないなぁ。ユニーク魔法って、ほぼほぼ世界でただ一人と言える魔法のことを言うんだもんね。
私なんかが使えちゃって申し訳ない。
フロイドの“
そう言えばカリムにも教えてもらったな…一度見せてもらってもいいかも。
自分では「使えない魔法」だなんて言ってたけど、水が出せるなんて昔は重宝されたし、今でも水が行き届かない国では重宝される魔法だろう。
流石アジーム家の息子カリムくん。
これからの計画を練りながら廊下を歩いていると、向こうから闇から出てきたような服を身につけた人が歩いてきた。
あれは絶対にクロウリー学園長だ。
「学園長〜！」
「おや、走り寄ってくるなんてアナタも可愛くなったものですね。どうかしたんですか？」
「まるで今まで可愛くなかったみたいな物言いですね…そうです、私のユニーク魔法なんですけど…」
身を守るためにユニーク魔法を使う必要があると言う話をする。
「そうですねぇ」と言いながら顎に手を当てて考えるクロウリー学園長。
それでもユニーク魔法を教えてくれる心優しい人少ないだろうけど、頼んでみる価値はある。
「よろしくお願いします」とお願いして魔法史の授業へ向かった。
「Aクン、ちょっとイイっスか？」
「ラギー。どうしたの？」
「レオナさんのことなんスけど」
……あのライオン王子の？
レオナさんは“夕焼けの草原”を治める王族の第二王子だと言うじゃないか。
さぞかしお世話は大変だったことだろう。ところで今レオナさんは？
どうせお昼寝でもしてるんだろうな、と思いながらコソコソ会話をする。
授業なうだからね！バレたらヤバいよ！！
あいにくトレイン先生は黒板にハートの女王の法律について書いている。
まだ大丈夫、と思って私はラギーの方に身を寄せた。
「熱出ちゃったんスよね〜」
「えっングッ」
「ちょ、怒られちゃうっスよ！」
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松々先輩(プロフ) - マチさん» ありがとうございます！！私も明晰夢見たことないんですが、妹が見たことあるらしくて…自分の思い通りの夢ってめっちゃ羨ましい…！コメントありがとうございました！！ (2020年7月24日 13時) (
レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
マチ - 面白いぃぃぃぃぃ!!えっ明晰夢見てみたい((( (2020年7月24日 2時) (レス) id: 9256472735 (このIDを非表示/違反報告)
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